あんがーの樹

環境系大学院修了⇨法人営業⇨青年海外協力隊。平成元年生のアラサーが綴る。

パラオの治安事情。注意すべき犯罪や安全対策など

パラオの片田舎に暮らし始めて早、半年が過ぎようとしています。

僕が出国する前の日本では物騒な事件も多くありましたが、最近はどうなんでしょうか?


さて、パラオは協力隊が派遣される国のなかでもずば抜けて治安がいい国と言われています。(たぶん最も安全な派遣国)

でも、いくら何でも海外、しかも途上国。現地に来たことがない人にとっては治安状態も不安ですよね。

というわけで今回は、パラオの治安事情についてご説明していきましょう。

パラオは安全。犯罪統計は非公開

まず第一に、フィリピンやタイ、インドネシアのような一般的な途上国と比較するとパラオはかなり安全な国といえます。

僕たち協力隊は、安全のために普段の行動にかなり制限があることが多い(進入禁止区域とか、外出禁止時間とか、、)のですが、パラオ隊員に至ってはそのような規制がありません。

どこ行ってもOK、何時に出てもOK(あまり遅いのは推奨されないけど)。唯一の行動制限は夜の海です。あとハトホベイ州とかソンソロール州とかの極度に辺鄙なエリア。

実は、パラオ在住の日本人には大使館から毎年、犯罪統計が送られてきます。

地元警察からの報告に基づき作成されているのですが、この内容は残念なことに非公開。個人のブログに載せることは許されていません。
ざっくり言ってしまうと

  • パラオの犯罪件数は近年減少傾向にある。
  • 凶悪犯罪はほぼない
  • 酔っ払い運転に注意

こんな感じ。

過去三年間の犯罪件数は毎年1000件程度でしたが、2019年はさらに激減しています。この数字出したいなぁ(笑)

殺人などの凶悪犯罪は非常に稀ですがゼロではありません。観光客が気にするものとしては傷害や窃盗などですが、何百件も起きているわけではないですね。

人通りの少ない道を避ける、金目の物を身に着けないなど、海外での一般的な注意をすれば安全に過ごせると思います。

パラオで最も注意すべき犯罪はやはり酔っ払い運転

現在、犯罪件数としても最も多いのが車上荒らしなのですが、ほとんどの観光客がコロールで滞在することを考えると、あまり気にする必要もないと思います。

(ちなみに、僕の住んでいるガラロン州に行くにはレンタカーを使う必要があります。お時間があればぜひ!)

それよりも注意するのはやはり酔っ払い。特に飲酒運転には要注意です。

パラオは物価が高いものの、ビールは1缶1ドルちょっとと非常に安く、みんなバッカバッカ飲んでおります。

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アメリカ?のBUSCHは1ドル
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パラオの地ビール、レッドルースターは1.8ドルくらいちょっとお高め
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アサヒブルーも1ドル、チンタオも1ドルだったかな??
もちろん飲酒運転は犯罪ですが、実際のところ横行しており、飲酒による交通事故で死者が出ることもしばしば。

コロール市内で暴走運転をする車は少ないですが、人通りの少ない広い道や、駐車場での事故には注意が必要です。

パラオ人の運転スキルは総じて低く、基本的に自分優先(笑)

また、パラオ人以外にもフィリピン、中国、バングラディシュなど、多くの国籍の人がいるため、運転の仕方は多種多様。

駐車場ではほとんど前向き駐車をしており、バックで出るときも後ろの確認が非常に甘いので、エンジンのかかった車の後ろを通ることは避けましょう。

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パラオの高速、コンパクトロードでの事故車

薬物・マリワナ(大麻)に注意

また、飲酒以外では、麻薬。特にマリワナには注意が必要です。

マリワナはパラオでも犯罪ですが、ハッピーメディシンとか言ってパカパカ吸っています。地元の人が庭先で育ててたり、ペリリュー島はマリワナの名産地なんだとか(笑)

コロールで歩いていても人通りの少ない道などではメディシン!と声をかけてくる輩もいました。

マリワナを含む薬物犯罪には、パラオでも長期の服役刑が科せられます。パラオ人だと色々なコネですぐ出てきちゃう人も多いのですが、外国人はコネも何もないので、そのまま数十年パラオの牢屋ということになりかねません。

犯罪よりも危険なのは犬!特に夜道は注意!

治安の良いパラオですが、それは人間の話。

パラオには野犬が多く、協力隊の隊員でも犬にかまれて病院送りになった人がいます。

特に夜、人気の少ない暗い道はかなり注意が必要。すべての犬が襲ってくるわけではないですが、凶暴な奴らは集団で襲ってくるので対抗できません。。。

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昼間はおとなしい犬たちですが。。。
パラオプランテーションホテル、レンズホテル、トップサイドと呼ばれるエリアなど、コロール中心部から少し外れたところや、奥にあるホテルを利用する人は注意する必要があります。

特にドリームハウス(2020年1月現在は予約停止中)に宿泊する場合は、夜はタクシーで帰ることをお勧めします。僕は一度、野犬のディナーになりかけたことがあるので。。。

ちなみにタクシーは夜22時くらいになるとほとんどつかまらないことがあるので気を付けてください(笑)

僕たち協力隊はドッグチェイサーという、犬の嫌がる音を出す防災グッズを貸与されるのですが、効果は正直不明です。。。。

もし犬と出会ったら。。。

注意していても犬のほうからやってこられてはたまりません。

そういう時は後ろを向いて逃げず、ゆっくりと後ずさりしてください。後ろを向くと追いかけてきて噛まれます。

どうしてもピンチ!というときは何かを投げるフリをしたり、威嚇をすると相手がビビッて逃げることもあります。

もちろん、喧嘩を売ることになるのでイチかバチかですが、、、

酔っ払いと夜道に注意して、安全なパラオ旅行を!

夜の暗い道を一人で出歩かない、酔っ払いに注意。

あと、街灯が少ないので懐中電灯を持つ。こんな感じで気をつけておけば大丈夫。

女性の一人旅でも、泊まる場所をコロール中心部にしておけばまず安心できます。

強姦などの性犯罪は今のところ報告されていないようです。

パラオ大使館から安全情報が出ているので、ぜひ一度目を通しておいてください。
海外安全対策情報 : 在パラオ日本国大使館

病院や緊急時の電話番号などもわかって安心です。

それでは、良いパラオ旅行を!!