あんがーの樹

環境系大学院修了⇨法人営業⇨青年海外協力隊。平成元年生のアラサーが綴る。

タイで見つけた環境施策

こんにちは。タイ旅行も終了。
帰りの飛行機の中です。

協力隊派遣前なので、ちょこちょこ気になっていたタイの環境施策。今回目についたものをご紹介します。



(そこそこ時間をかけて書きあげた記事が全て消えたので書き直し。。。。
まぁいいさ。時間はたっぷりあるんだもの。。。。)


タイのゴミ分別について

途上国のゴミ処理といえば、ぜーんぶ1つの袋に入れて埋立地にポイッというイメージ。

タイでもやはりその傾向はあり、カオサン通りのお店なんかでは真っ黒な袋に何もかも詰め込んでゴミ出ししている様子を見かけました。

すこし田舎の方では大量のゴミが詰まった袋を橋の下に溜め込んでいる所も。。。

これは水上マーケットの帰り道、水路から撮った写真。ボートでかっ飛ばしてるのでブレブレですが、これ全部ゴミ。

うーむ、この後どうするのだろうか。。。

都市部では分別の取り組みも

バンコクの空港や駅などでは分別の取り組みも見ることができました。

もっとも多いのはこの形

リサイクルゴミ or その他のゴミ

ただ、これでは何がリサイクルで何がその他なのか、特に外国人はわかりません。

タイ人の一般常識として分別方法が理解されてるのだろうか?

なんとなくペットボトルはリサイクルかなぁ?って感じでリサイクルの方にはペットボトル多目、ほかのゴミも結構入ってるという感じでした。

出国ゲートを越えた所ではこんなゴミ箱を発見


分別の事例が出ています。これなら外国人にもわかりやすいですね!

ちなみこれによると分別方法は以下の通り。

リサイクルゴミ・・・新聞、飲み物の缶、ガラス、プラスチック類、金属、牛乳パックなど
その他のゴミ・・・ティッシュ、インスタント麺の容器、食品の包装・容器など

これによるとリサイクルの方にも様々な種類のゴミが分類されています。さらに、空き缶はドリンクのみがリサイクル対象で、缶詰などは対象外みたいですね。

観光地タオ島ではさらに進んだ取り組みが

タオ島はその美しい海と自然による観光産業で人々の生活が成り立っている島。環境保護は死活問題です。

そんなタオ島ではビニール袋削減の取り組みも行われています。

まず、島内に展開するセブンイレブンではプラスチックバックをもらえません。ほかのお店でももらうことはありませんでした。

小さな露店なんかはわかりませんが、プラスチック排除の取り組みが行われているようです。

さらに、タオ島のお隣、インスタ映えする景色で人気のナーンユアン島では、一切のプラスチックバック、ペットボトル、缶類の持ち込みが禁止されています。

まぁ、ナーンユアン島は個人所有の島であり、すこし条件が特殊ではありますが、環境保護施策として有効だと思います。

ダイビングボートで見つけた分解速度の教材

海を大切にするダイバーは環境意識も高く持つ必要があります。

ダイビングボートで見つけたのはゴミの種類別分解速度の表。
いろんなゴミが自然環境下で分解されるのに必要とされる時間が記されています。

環境教育隊員の間では有名な表ですが、一般の人にとっては見ることも少なく、かつ自分の出したゴミの環境負荷を知ることができるのでいい教材ですよね。

自然界で分解にかかる時間は、ペットボトルで450年、釣り糸600年、ガラスボトルは1,000,000年もしくは永久に残り続けると言われています。

しかも、この数字は陸上での数値であって、微生物も少なく、空気もなく、光も届きにくい海中ではさらに多くの時間が必要になります。

プラスチックが生産されるようになって約80年。史上初のプラスチックゴミはまだ地球上のどこかに確実に存在しています。

さらに、これまでに生産されたプラスチックゴミの9割はどこに消えたかわかっていません。

わからないというのは語弊があって、要は海の底に沈んでいるのです。

あと30年後、2050年には海にいる全ての魚の量より、プラスチックゴミの方が多くなると言われています。。。

いまも海鳥の99%が海洋プラスチックを飲み込んでいて、テーブルソルトの90%にマイクロプラスチックが含まれている時代。。。

おお、ジーザス。。。皆さん、絶対にポイ捨てはしないでくださいね。



少し話が逸れました。

というわけでタイの環境施策については以上です笑

もっとたくさんあるんだろうけど、とりあえず気づいたものだけね。

いつも思うけど、やっぱり人類の作った最も重大なゴミ問題はプラスチックです。

すごく便利で生活になくてはならないというのもわかるんですが、なんとかしてプラスチックの少ない社会を作っていきたいですね。