あんがーの樹

環境系大学院修了⇨法人営業⇨青年海外協力隊。平成元年生のアラサーが綴る。

手軽にパラオ!ロングアイランド・パークでシュノーケリング!

んぎぃる けヴぇせぇげぃ!(こんばんは)

本日は月曜日。パラオは平日ですが、日本の祝日だったため事務局がお休み。

JICAボランティアが派遣される各国にはJICAの事務局が設置されていて、隊員の安全確保をはじめODAに関わる業務を行っています。

基本的に各国の祝日は事務局もお休み。それに加えて日本の祝日の一部を日本と同様に休んでいいことになっているらしい。

GWの10連休無かったって言ってたので、普通のルールですね。

まだ配属先での活動が始まっていないパラオ隊員は、幸か不幸か3連休となりました。

まぁ完全に幸ですけどねwww

今日はパラオの中心地コロールの身近な自然に触れてきました!

徒歩20分でいけるお気楽シュノーケリングポイント!

今回訪れたのはコロール島のお隣、マラカル島の入り口にあるロングアイランド・パーク。

コロールとは橋でつながっているので、歩いていくことができます(クソ暑いので歩いてる人なんていない)

日本で買ったばかりのシュノーケリングセットを抱え、歩くこと20分。

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橋から最初に見える外洋側の海
橋の上からすでにけしからん景色が見えてきます。

この橋を渡り、プールのようになった入り江の反対側がロングアイランド・パーク。

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左側が歩いてきた橋。右側が公園になってる。
地元の人も泳ぎに来る憩いの場です。

写真の手前側は貝の養成場になってるので入れませんが、奥の方で泳ぐことができます。

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PLフィルターのみ。加工なしでエモい。。。
ご覧ください。加工なしでこんな写真が撮れちゃうなんて鼻血が出そう。。。

ちなみにこの日は有名なハンバーガー屋さんでダブルバーガーを買っていきました。贅沢ランチ。

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コロール中心部、アサヒ球場の脇にこじんまりとある名店です。
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見よこのサイズ。$8.5くらい。高級…
ちなみに顔についてる黒い点はホクロ。腕のはハエです(お間違え無きよう)
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海にバーガーが映えるなんて!
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バーガーを頬張る姿はただのデブww

浅瀬のプールでも、海はやっぱりパラオだった。

実は上の写真は前日に撮ったもの。フラッと行ってみたんですが、昨日は泳ぐ準備をしておらず、本日リトライというわけ。

そして唯一の同期隊員はホテルに引きこもってしまったので、ぼっちシュノーケリングです。

ただの公園なのでシュノーケリング中の荷物なんかが不安、と思うかもしれませんが、そこはパラオ

メッシュバックを置いておいても盗られることはありません(でした)。
もちろん最低限のものしかもっていかなかったけどね。何事も自己責任。

まずは深場の浜から潜ります。

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公園の先端にあるビーチ
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カラフルな熱帯魚。ほかにもいっぱいw
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ダイバーに恐れられるトリガーフィッシュ(モンガラ)も!
んん~やはり少し砂が舞い上がって濁りがありましたが、カラフルな熱帯魚を見ることができました。

しかしシュノーケリングで写真撮るのムズイね~~~

ダイビングに慣れると水中で息できないのがつら過ぎwww

次は移動して浅瀬へ。

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浅瀬でも魚はたくさんいます。
昨日よりも50センチ近く潮が引いていて、ひざ下くらいしかない水深でしたが、水が澄んでてめっちゃキレイ!

外洋から潮が流れてくるので、流れが速いのは少し注意が必要ですが、奥まで行かなきゃ大丈夫。

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びっしりのサンゴ!
こんな浅瀬でなぜこれほどのサンゴがwww

二時間ほど泳いで帰ってきました。

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シャワーは3台。すべて水が出ました。
公園にはトイレとシャワーもついていて至れり尽くせりとはこのこと。着替えだけしていけば日本より快適に海水浴ができます。

パラオは地形の関係上、ビーチがほとんどありません。海に囲まれていながら、海に行くのはなかなか大変。

この公園の砂浜もたぶん人工のものですが、気軽に行ける数少ないシュノーケリングスポットです。

ちなみに平日の今日、泳いでる人間は僕一人でした(笑)

背中が真っ黒や~~~

さぁ、明日からのパラオ語もまたがんばりましょ~~www

持続可能な仕組みづくり。パラオリサイクルセンター見学!

Alii! あんがーです。

僕の本名である「カズマ」という名前は、パラオですっごくポピュラーな名前なんだそう。

覚えにくいかと思って、「あんがー」と自己紹介していましたが、もうやめますww
パラオではかずまでいきますww

今日はパラオのリサイクルセンターを見学してきました。

パラオリサイクルセンターとは??

このリサイクルセンターは元JICAシニアボランティアであるFujiさんが設立に関与し、現在もコロール州と契約して管理運営している施設です。

歴史や詳しいことは下記のHPからご覧くださいw
在パラオ日本国大使館

パラオ リサイクルセンター】って検索するとたくさん出てきます。

まぁ、パラオって大洋州の中でも最も環境施策が進んでいる国であり、その代表ともいえる施設がリサイクルセンターであって、

つまりすんごい環境&パラオにいいことしてる施設なわけです。

今回はBoss Fujiに案内してもらい、施設の中を見学させていただきました。
(Bossは非常にコワモテですが、優しい人ですww)

市民がゴミを持ってくる!缶ビンペットボトルのリサイクルフロー

パラオのリサイクルシステムは、行政が分別収集をするわけではありません。

市民が自分たちでリサイクルセンターにゴミを持ち込んで来ます。

なぜこんなことが可能かというと、それによって彼らはお金を得ることができるから。

パラオの缶や瓶、ペットボトル商品にはもともと10セントが上乗せされた価格で販売されており、これを回収し、リサイクルセンターに持ってくると、持ち込んだ人は1つあたり5セントを受け取ることができるんです。

20個集めれば1ドルになる。これはなかなか大きい額で、特にパラオで出稼ぎに来ているバングラデシュ人などがトラックで大量に集めてきてくれます。

潰しちゃダメ!アルミ缶のリサイクル

集めた缶は、専用のカウントマシーンに投入し、自動で数をカウントします。

ここで重要なことがひとつ。

つぶれた缶はカウントの対象になりません。

日本の感覚では潰して回収したほうが省スペースでたくさん運べるというメリットを感じますが、機械でカウントするため、潰れた缶は正しく数えられないのです。

さらに、重要な理由が不正カウントを防ぐ目的があります。

ズルをしようと思えば、一度カウントした空き缶を何らかの形で再度カウントし、不正に受給金額を吊り上げることも考えられます。

これを防ぐため、カウントされた缶はすぐにプレスし、潰れた缶はすでにカウント済みの缶とみなされるのです。

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プレス後、積み上げられたアルミ缶
パラオで缶ビールを飲んだら絶対潰さず捨ててください!

プレスされ、ブロックになった資源は、台湾などに輸出されます。この輸出先が近年減少しており、価格も低迷しているというのが悩みのタネだそう。。。。

お土産に最適。ガラス瓶は工芸品へ。

リサイクルセンターでは当初、回収したガラス瓶は粉砕されてコンクリなどの建築用材となっていました。

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以前使われていたガラス破砕機
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コンクリなどに混ぜて使う
でも最近はそのようなニーズも少なくなったため、工芸品としての再利用が始められています。

多くの国と同じように、ガラスの工芸品はパラオでも人気の高いお土産。

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クラゲが閉じ込められたようなペーパーウェイト!
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バナナ。パラオ語でトゥ

キレイですよね~~~

ガラス工芸の技術もJICAボランティアによって指導されており、障害のある人にもトレーニングをすることで、彼らの自立した生活を支援しています。

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ガラス工芸を教えるSさん
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レーニング中。工房はめちゃくちゃ熱い。

また、ガラス製作体験教室もやっており、自分オリジナルのグラスなどを作ることもできるんです。

そのほかにもステンドグラスとしての活用なども始まっていて、ガラスリサイクルの多様性を感じることができました。

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ステンドグラス。載せれませんが、さらなる大作も。。。

ちなみに、パラオでも大人気のコロナビール
お店で注文すると、飲み口にライムがついて出てきます。

絶対にこのライムを瓶に押し込まないでください!

パラオにはビンに入ったライムを取り出す技術がありません。

リサイクルできなくなるので、ライムは絞って使ってくださいね。

ゴミを燃料に!プラスチック油化装置

島国であるパラオは燃料資源も輸入に頼っているため、電気代も非常に高い。

一方で、石油からできているプラスチックごみは溢れるほどパラオに入ってくる。。。

そこで、プラスチックを燃料に換えることができるプラスチック油化装置が導入されています。

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夢の機械。大規模プラスチック油化装置。
比較的大規模なプラスチック油化装置ですが、現在修理中なんだとか。。。

近日中に再稼働のめどは立っており、ゴミを燃料にするという、まさにバックトゥザフューチャー2のデロリアン的な夢の機械が動き出すことになります。

パラオ人の想いとボスの熱意が融合したリサイクルセンター

施設では空き缶やペットボトル、たい肥化用の生ゴミなんかも扱うのに、嫌な臭いは全くしません。

施設内にもゴミなどは落ちておらず、不正を防止する仕組みもしっかりとされていて、本当にクリーンなセンターでした。

それもこれもBoss Fujiの熱い指導と熱意の結果なのかと感じていましたが、実はパラオ人の心情も非常に重要な要素

パラオ語にはBULという言葉があり、何事も獲り尽くさず、資源を大切にしようという意味なんだとか。

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”BUL”Tシャツ。どこで売ってんだろ?俺も欲しいw
文字すらなかった時代から、パラオ人がサステナブルな考え方で生活をしてきたことが想像できますね。

施設の運営については必ずしも順風満帆ではなく、課題も多いそうですが、これからもパラオ人とBoss Fujiの挑戦は続いていくんだろうなと感じました。

コロール州の環境教育も担っているそうなので、いつか自分も勉強させてもらいたいです。。。。

パラオの第一印象!豊かで優しく安全な国と、そこに潜む危険性

こんにちは!あんがーです。

8月5日に任国のパラオに到着しました!!

出発直前は案の定バタバタし、ブログ更新はすっかり途絶えてましたが、やっと落ち着いたのでそろそろまた書き始めたいと思います。

現在はJICAパラオのオフィスで任地に行く前のオリエンテーション中。安全面の講習を受けたり、大統領に挨拶したりと、やることは盛沢山ですww

パラオ隊員は間違いなく協力隊の中で最も幸運な人間である

パラオ大洋州の中でも最も豊かな国です。

中心地であるコロールの街には華やかさこそありませんが、生活するのに必要なすべてがそろっており、レストランもあり、きれいな幹線道路もあって過ごしやすいです。

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パラオの中心地コロールの幹線道路。ここにすべてが詰まってる。
何より、通常の協力隊派遣国ではこっぴどく注意されるであろう安全面での制限がほとんどありません。

貴重品を放置していてもたぶん盗まれることはないらしいし、立ち入り禁止エリアもなく、外出時間の制限も厳密なものはありません。

22時以降は外出しない方がいい、程度。

つまりめっちゃ自由ww

他の国では状況が全く異なります。
パプアニューギニアやアフリカの国では、建物から出ることすら許されなかったり、公共交通機関の利用が制限されたり(パラオに公共交通機関はない)、外でケータイ出すことが禁じられたりと、めちゃくちゃいろんな制限があるらしい。

そんな中パラオでは、

  • 酔っ払いに近づかない(そもそも戸外では飲酒禁止。だから会わない)、
  • なるべく生水は避ける(たぶん水道水飲んでも大丈夫らしい)、
  • 蚊に刺されない(あんまりいない)
  • 薬物・マリファナに注意(これはガチ)

もちろん協力隊として、自分の身を自分で守るためのルールや注意事項はこまごまありますが、最低限のことに注意しておけば、ほかの制限はない。

これがパラオです。

そらリゾート隊員とか言われるわけだわ。

パラオ人のやさしさと教養の高さ

パラオは教育制度もしっかりしている、と思う(笑) 
まぁ実際の教育レベルがどの程度かはわかりませんが、とりあえず人々はおおらかで優しく、何事にも余裕があるというのがパラオ人の印象。

みんなもちろん英語はペラペラ。新聞も英語。発音だって、多少独特なクセがあるものの、日本人のカタカナ英語に比べたらだいぶマシなんじゃないだろうか?

コロールのメインロードを横断しようとすれば、パラオの車は必ず止まって道を譲ってくれます。
ほかの国のように命がけで横断するなんてことはありません。

道にゴミは落ちていません。

草木は丁寧に刈ってあります。

扉の前ですれ違えば、こちらが通るまで扉を抑えてくれています。お店でボラれることもほとんどありません。

目があえば挨拶をし、簡単な会話は日本語で完結します(笑)

もうね、ここは日本だ。幸せ度が高く、少し不便な常夏の日本なんだとさえ思えました。

パラオが直面する見せかけの豊かさと危険性

しかし、豊かに見えるパラオも、すべてが満たされ順風満帆ではありません。

パラオの人口は約2万人。これは世界で5番目に少ない人口です。

またその中には、移住者や出稼ぎ労働者が含まれており、実際のパラオ人は1.5万人程度という説も。。。。

この少なさ故、慢性的な人手不足に陥っています。

また、工事現場やホテルのスタッフなど、汗を流す仕事は敬遠されるため、外国人労働者に頼っているのが現状です。


この状況でもパラオ人が豊かに暮らせる最大の理由は、他国からの経済支援。特にアメリカからのコンパクトと呼ばれる援助が彼らの生活を支えています。

しかしこのコンパクト、2024年に期限を迎えるので、その後の継続がなければパラオの財政はほぼ破綻すると言っても過言ではありません。

人口の少なさ故、労働力の確保と持続的経済活動が難しいという現実があります。

そのほかにも、ゴミ処理問題や環境教育、肥満対策や野菜不足、労働意欲の欠落など、いろいろとこじれた問題を抱えているのがパラオという国です。

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冷蔵スペースぜーんぶチョコレート!!
とても豊かだけど、たくさんの時限爆弾を抱えた国、それがパラオという印象を受けました。




でもね。すっごい楽しみ。
ここで活動できるということに感謝して、残り1週間のオリエンテーションも頑張ろう。


※ 今日はレメンゲサウ パラオ共和国大統領に表敬訪問してきました!
  最高のロケーションに建つ超絶美しい国会議事堂と大統領府。
  台湾の支援によって建てられたそうです。

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大統領府表敬訪問。環境への関心の高さが伺えました!

タイで見つけた環境施策

こんにちは。タイ旅行も終了。
帰りの飛行機の中です。

協力隊派遣前なので、ちょこちょこ気になっていたタイの環境施策。今回目についたものをご紹介します。



(そこそこ時間をかけて書きあげた記事が全て消えたので書き直し。。。。
まぁいいさ。時間はたっぷりあるんだもの。。。。)


タイのゴミ分別について

途上国のゴミ処理といえば、ぜーんぶ1つの袋に入れて埋立地にポイッというイメージ。

タイでもやはりその傾向はあり、カオサン通りのお店なんかでは真っ黒な袋に何もかも詰め込んでゴミ出ししている様子を見かけました。

すこし田舎の方では大量のゴミが詰まった袋を橋の下に溜め込んでいる所も。。。

これは水上マーケットの帰り道、水路から撮った写真。ボートでかっ飛ばしてるのでブレブレですが、これ全部ゴミ。

うーむ、この後どうするのだろうか。。。

都市部では分別の取り組みも

バンコクの空港や駅などでは分別の取り組みも見ることができました。

もっとも多いのはこの形

リサイクルゴミ or その他のゴミ

ただ、これでは何がリサイクルで何がその他なのか、特に外国人はわかりません。

タイ人の一般常識として分別方法が理解されてるのだろうか?

なんとなくペットボトルはリサイクルかなぁ?って感じでリサイクルの方にはペットボトル多目、ほかのゴミも結構入ってるという感じでした。

出国ゲートを越えた所ではこんなゴミ箱を発見


分別の事例が出ています。これなら外国人にもわかりやすいですね!

ちなみこれによると分別方法は以下の通り。

リサイクルゴミ・・・新聞、飲み物の缶、ガラス、プラスチック類、金属、牛乳パックなど
その他のゴミ・・・ティッシュ、インスタント麺の容器、食品の包装・容器など

これによるとリサイクルの方にも様々な種類のゴミが分類されています。さらに、空き缶はドリンクのみがリサイクル対象で、缶詰などは対象外みたいですね。

観光地タオ島ではさらに進んだ取り組みが

タオ島はその美しい海と自然による観光産業で人々の生活が成り立っている島。環境保護は死活問題です。

そんなタオ島ではビニール袋削減の取り組みも行われています。

まず、島内に展開するセブンイレブンではプラスチックバックをもらえません。ほかのお店でももらうことはありませんでした。

小さな露店なんかはわかりませんが、プラスチック排除の取り組みが行われているようです。

さらに、タオ島のお隣、インスタ映えする景色で人気のナーンユアン島では、一切のプラスチックバック、ペットボトル、缶類の持ち込みが禁止されています。

まぁ、ナーンユアン島は個人所有の島であり、すこし条件が特殊ではありますが、環境保護施策として有効だと思います。

ダイビングボートで見つけた分解速度の教材

海を大切にするダイバーは環境意識も高く持つ必要があります。

ダイビングボートで見つけたのはゴミの種類別分解速度の表。
いろんなゴミが自然環境下で分解されるのに必要とされる時間が記されています。

環境教育隊員の間では有名な表ですが、一般の人にとっては見ることも少なく、かつ自分の出したゴミの環境負荷を知ることができるのでいい教材ですよね。

自然界で分解にかかる時間は、ペットボトルで450年、釣り糸600年、ガラスボトルは1,000,000年もしくは永久に残り続けると言われています。

しかも、この数字は陸上での数値であって、微生物も少なく、空気もなく、光も届きにくい海中ではさらに多くの時間が必要になります。

プラスチックが生産されるようになって約80年。史上初のプラスチックゴミはまだ地球上のどこかに確実に存在しています。

さらに、これまでに生産されたプラスチックゴミの9割はどこに消えたかわかっていません。

わからないというのは語弊があって、要は海の底に沈んでいるのです。

あと30年後、2050年には海にいる全ての魚の量より、プラスチックゴミの方が多くなると言われています。。。

いまも海鳥の99%が海洋プラスチックを飲み込んでいて、テーブルソルトの90%にマイクロプラスチックが含まれている時代。。。

おお、ジーザス。。。皆さん、絶対にポイ捨てはしないでくださいね。



少し話が逸れました。

というわけでタイの環境施策については以上です笑

もっとたくさんあるんだろうけど、とりあえず気づいたものだけね。

いつも思うけど、やっぱり人類の作った最も重大なゴミ問題はプラスチックです。

すごく便利で生活になくてはならないというのもわかるんですが、なんとかしてプラスチックの少ない社会を作っていきたいですね。

【タイ旅行】タオ島ダイビング!美しさに感動!協力隊関係で奇跡の出会い

バンコクから夜行バスで8時間、さらにスピードボートで2時間ほど。

タイ南部の海にある楽園タオ島に行ってきました。


いまは帰り道。寝台列車を待つカフェでブログを書いています。

とにかく、とにかく美しい!楽しい!!我を忘れる!!
最高の3泊4日でした。。。

でも同時にダイビングのリスクについてもしっかり実感。とてもいい勉強になったダイビングでした。。。。

タオ島滞在、2泊のつもりが3泊に

バンコクからの旅程は以下の通り。

20日
21:00 バンコク発 夜行バス
【21日】
10:00前 タオ島上陸 ドミトリーチェックイン
12:30〜 1、2本目ダイビング
【22日】
6:15〜 フルデイトリップ 3本
【23日】
おやすみ。ダイビング自粛(後述)
【24日】
6:30〜 午前2本
14:00 タクシー
14:45〜 スピードボートでチュンポンへ
18:00 チュンポン着 ←今ココ!!
21:20〜 寝台列車バンコク

けっこう滞在しました笑
出来心で行った割にめちゃくちゃ楽しんだなという印象。

タオ島の美しい海をご覧ください!!

相変わらず雑なブログ構成ではありますが、まずはタオ島で撮った美しいダイビング写真をご覧ください。

ちなみに機材はOLYMPUS TG−5 × 水中ハウジング(PT−058)です。

美しいイソギンチャク

日本では1匹見れたら新聞もの!ツキチョウチョウウオの群れ

名前忘れた。可愛い小魚。

ウミウシ!!

イワシの群れ

ラクーダの群れに囲まれる

圧倒的魚影!!テルメアジの群れ

忘れた。。。ネオンテトラみたいな小魚

えええええええーーーと、なんとかヨウジウオ!!

ウツボ

ワヌケヤッコの成魚

ミナミハコフグ

グリーンロックでのくぐり抜けポイント!!

イバラカンザシの群生

いかがでしょうか??

この写真、全て自分で撮ったし、ぼくはまだライセンス取得後、初のファンダイビング。

つまり、ど素人。

それでも綺麗な写真が撮れちゃうタオ島の豊かさよ。。。

夢中になりすぎ注意。限界を超えてしまった結果。。。

簡単に言えば、DECOを出し、減圧不足のまま浮上してしまいました。

これ、ダイビングしてる人からすれば明らかですが、減圧症という病気のリスクが非常に高くなったということ。

細かい仕組みは話しませんが、ダイビングというのはある程度の深さに安心して潜っていられる限界の時間というのがあります。

通常はダイブコンピュータを見ながらその時間を超えないよう潜るのですが、僕はその確認を怠り、限界を超えてダイブしてしまったのです。。。

こうなるとDECOという状態になり、一定の深さをキープしたまま、待機して浮上する必要があります。

しかし、酸素残圧が少なくなり止むを得ず浮上。。。
結果として体に影響はなかった(いまは)のですが、本当にやってはいけないレッドカードです。

そのため、2日目をおやすみにしてタオ島延泊したというわけ。

通常、ダイコンを持ってない人はインストラクターさんとおなじ深さを厳守するため、DECOにはなりません。

今回自分はダイブコンピュータを購入していったので、自分で管理しなければなりませんでした。完全に自分のミス。

旅程に余裕があったからいいものの、もしかしたら飛行機にも乗れず(気圧の関係で乗れない時間があります)、帰国できなかったかもしれません。。。

いやぁ、写真よりも命ですからね。夢中になりすぎは禁物。
大いに反省しました・・・ショップの人にも迷惑かけてしまった。

美しい夕日と素敵な人々に出会えたタオ島滞在

そんなタオ島滞在でしたが、とんでもない満足感と終わってしまった寂しさに包まれております。


タオ島で見た焼けるような夕日は忘れられません。

なんと偶然にも、協力隊2019年度2次隊の候補生とも出会うことができ、いろんな話をすることができました。

その人の派遣国はウガンダww 内陸国ww
僕も負けないように頑張りたいと思います。

さらに、協力隊への志願を本気で考えている人も一緒に来ていて、協力隊員、候補生、志願者の3人が同じドミトリーになるという奇跡www
応募者は減り続けているので、彼にはぜひとも志願して欲しいです。

ダイビングって本当にたくさん友達ができるんだなぁ。

そして一緒に潜った人々がみんなパラオに行ったことがあるという奇跡ww
とにかく海が綺麗、最高、ブルーコーナーやばい。そしてご飯マズイ。
という情報を手に入れ、派遣がより待ち遠しくなりました笑


最後は候補生の彼とアドバンス成り立ての彼女とご飯を食べて終了!

楽しかったな。。。
また絶対来たいなタオ島。。。

そして今回あった人たちに、どこかの海でまた会えたらいいな。

【派遣前タイ旅行】水上マーケットと、折りたたみ市場と、オオトカゲ

こんにちは。派遣前タイ旅行2日目。

前日予約したダイビングショップの勧めで、夜行バスでタオ島に行くことになったため、この日はバンコク近郊のタイ観光をすることになりました。

特に興味があるわけではなかったのだけど(笑)、せっかくなので水上マーケットくらいみたいなぁとショップの人に言うと「だったらツアーで行っちゃったほうが楽だよ〜」とのこと。

結論、ツアーで行って大正解でした。

水上マーケット&折りたたみ市場ツアーの詳細

今回のツアーの流れは以下の通り。

7:00 カオサン出発

・トレインマーケット

・水上マーケット
説明→自由行動(乗りたい人は船)→再集合→船→降りた場所とは違う駐車場へ

カオサン着 13:00過ぎ

朝は早いけど確実に電車の通過も観れるし、時間を有効に使える日程。これで600バーツほど(たしか)。ダイビングショップの人が手配してくれたので自分はお金払っただけです笑

ちなみに、お願いしたショップはこちら。

日本人ダイバーにはめちゃくちゃ有名なビッグブルーダイビング。もちろん日本人対応で安心www

ツアーで行って正解。折りたたみ市場はとにかく激混み!

今回なんでツアーで行ってよかったかというと、バンコク市内から市場までがめちゃくちゃ遠かったから!

車で1時間半もかかりました。これバスとかタクシーで行ったら、タイ語もわからないなか、どこかで盛大にボラれたりしてただろうなと。。。

寝てるだけで、折りたたみ市場に到着。


線路上は激混みでゆっくり観れたものではありません。

電車が通る時間になると、黄色い線まで下がります。
この黄色い線のエリアが狭いこと狭いこと!!


毎回何人か轢かれてんじゃねぇかっていう狭さ。セルフィーしたい欧米人が必死でカメラを構えるのでなかなか写真も撮れなかったけど、なんとか撮れました(黄色い線内から)

たしかに距離が近い!!ちょっと怖かったなぁ〜
小さい子を連れて行くべきではありません笑

水上マーケットに移動。ボラれることもなかった。

電車が通過して15分後には水上マーケットにむけて移動。

マーケットに到着すると、注意事項や集合時間の案内があります。

市場内をボートに乗って回れるのですが、ここの乗り場がぼったくり乗り場として有名!!と聞いていたものの、ツアーのおっちゃん(タイ人)が、「ワンパーソン、150バーツ!!」と大きな声でふつうの料金を言っており、これではボるにボれないだろうなと(笑)

結局、市場ボートには乗らず



船を撮ったり


ヘビと写真撮ったりして時間を過ごしました笑

途中でご飯食べたりしたけど30分ほど時間が余り、ベンチでボーッとする。。。

集合時間になるとみんなで市場の入り口付近にあるボート乗り場へ。
ここから別の駐車場までボートで向かいます。もちろんツアーに含まれてる。

僕にはこれで十分でした笑

バンコクの楽園。ルンピニー公園でモニターを見る

この日一番の興奮はここ笑

バンコク市内に戻ってから、カオサン通りの近くから出るバスに乗って50分ほど。

ルンピニー公園にやってまいりました。

都会のドマンん中にあるのに、めちゃくちゃ広くてのんびりしてる。

ホームレスも多いけど、昼間は観光客も警察も多く安心できます。

そしてそこで見ることができるのがこちら!!


公園内で繁殖している野生のミズオオトカゲ。サルバトールモニターです。

可愛すぎるww 人をそれほど警戒しないので、過度に近寄らなければ逃げもしない。

池の淵でじっとしていると。。。

泳いでやってきてくれたモニター!!

めっちゃ近い。綺麗すぎる。。。

すぐそばにいるよ…………

ヤシの木に抱きつくモニター。。。

今回見た中で最大の2匹。

ほんとにサイコーなところでした。

エクアドルグアヤキル(そっちはグリーンイグアナ)ほどではないけど、適度な距離で大型爬虫類と触れ合える場所。

皆さんも是非、バンコクにお越しの際はお立ち寄りくださいww

〜タイ旅行〜バンコクで食す本場の昆虫食

こんにちは!!あんがーです。

さて、続々と同期隊員たちが任国に赴任していく中、パラオ の派遣予定日は8月5日と1ヶ月ほど余裕があります。

この期間を利用してタイに1週間ほど旅行に来ております。

タイといえば!!!!???

アユタヤでもなく、水上マーケットでもなく。。。。

そう

昆虫食ですよね??笑

派遣前訓練で昆虫食講座を開いた身である以上、是非とも食さなければ日本に帰れない!
ということで、今回はそのリポートをしようと思います。

明日も朝早くから予定があるので、30分くらいで書き上げたいっっ

では、どうぞ!!!(酔ってる)

タイの昆虫食ってどこで売ってるの?

本場とはいえ、昆虫食を常食しているのは北部の山間部。バンコクの街中ではあまり頻繁にはみないかもしれません。

今日歩いた限りではカオサン通りでオッチャンが売り歩いてるのを見ただけでした。

それでは物足りない。生活の一部としての昆虫食が見たい。。。。

というわけで、それに近い形で見ることが出来そうな市場にやってきました。

  • 選んだのはココ!!

タラートロットチャイ・ラチャダーです。

近くのデパートの駐車場から見える景色がインスタ映えする事で有名な観光地ですね。(僕も、この写真撮ってきました笑)

観光地ということもあり、中は外国人(主に中国と韓国)で埋め尽くされております。


その中を探し続けること20分、、、
ありました!昆虫のお店!!

全体の絵を撮ってない自分が残念でならないですが。。。
ざっと見ると6〜7種類の昆虫を販売しています。



アジア系のYouTuberと見られる人々が店先で「オヴェェェエエエエ!!!」とかやってるのをジッと待ち、お持ち帰り用に包んでもらいました。

3種類購入し、ビールも買ってホテルに戻ります。

本場!タイの昆虫食実食レポート!

こちらが今回購入した昆虫食。

日本でなかなか食べれそうにない(どれもそうかもしれんけどw)昆虫を選んだつもり。

見たことない巨大サイズ「白コオロギ」

名前がわからないのですが、札には『white cricket』と書いてありました。

このサイズのコオロギは見たことありませんでした。

世界最大のコオロギ「リオック」ならわかりますが、それほど大きくありません。まぁ、そもそもインドネシアの虫だし、厳重に保護されてるし。

では実食。

ん〜サクサクのスナックww
でもサイズが大きいからか少し口の中に残るのが残念、、、
香ばしい風味と口に残る残骸がビール欲を加速させます。

今回のお酒はハイネケンにしました。ロング缶2本買っちゃったww

味付けは濃すぎず、いい感じです。

肉っぽい。ヤシオオオサゾウムシの幼虫


この馬鹿でかいthe☆幼虫って感じの虫はゾウムシの一種。サゴヤシを食害するので害虫とされますが、最近では養殖が始まるなど人気の高い昆虫です。

日本にもどういうわけか侵入が確認されているらしい。。。。

さて、そのお味は。。。。


見た目の割に中身がスカスカ。ジューシーな感じを想像してたんだけど。。。。

これもライトなスナックです。

口に入れた瞬間はみたい。薄いタレの豚串(ちょっと焼きすぎちゃったやーつ)という感じ。

噛んでいると、たまにワサビに似た爽やかな風味が鼻に抜けます。幼虫の味は直前まで食べてた食物に影響を受けるので、清涼感のある植物でも食べてたんだろうか。。。??

でもさすがは人気昆虫、今回の中では一番うまかった。

見た目も歯ごたえも最強!サソリ

最後はど定番のサソリ。流石に種類まではわかりません。ダイオウサソリにしてはちょっと小さい。

お味は。。。

とにかく皮が硬ぇ!!!!

ハサミ部分はカニと一緒。噛み砕くほどに脳に響くほどです笑

でも味もカニと一緒。サワガニの殻が分厚いやつって感じ。

おなかの方に少しコクのある部分がありましたが、それ以外は特に特徴はありません。。。。

3種類を食してみて。問題は調理法??

今回3種とも、不味くはないんだけど、これもうちょっと美味しく調理できたんでない??という印象ww

途上国では定番ですが、とにかく揚げ過ぎ感が免れません。

ほぼ外骨格しか残っておらず、中身がスカスカなんです。。。まぁ作り置きの必要があるから、衛生上仕方ないのかもね。

次は揚げ以外の調理法で食べてみたいなぁ。

駒ヶ根訓練所卒業!派遣前訓練を振り返って。

こんにちは。少しご無沙汰しておりました。

数日前の7月3日、青年海外協力隊駒ヶ根訓練所での派遣前訓練を修了し、無事卒業できました。

本当に貴重な経験と学びがあった訓練でした。
楽しいけれど、決して楽ではない、174名が一つの目標に向かってひたすら努力する二か月間は、とても充実していた時間だと感じています。

今回はそんな訓練の様子を4つの期間に分けざっくりと振り返ってみようと思います。
思い出しながらなので過去の投稿と少しずれてるところもあるかもしれませんが。

訓練1~2週間目:訓練のワクワク感と集団生活のドキドキ感

初日から怒られてしまいましたが、諸先輩方のブログやら事前情報で「訓練はめちゃくちゃ楽しい」と聞いていたので、ずっとワクワクした気持ちではありました。
ang-john.hatenablog.com

ただ、人見知りというか集団に溶け込むことに苦手意識があったので、歳も経験もバラバラな200名近い候補生と一緒に生活することには少なからず不安が。。。

案の定、訓練開始直後は訓練所周辺でコソコソ葉っぱやら虫やらの写真を撮るという、単独行動に勤しんでおりました。
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でも、環境教育隊員は直前に技術補完研修があり、仲のいい人達ができるので、ほかの候補生よりはアウェイ感なく研修をスタートできると思います。

初日のお風呂とか、みんなめっちゃよそよそしいのに、環境隊員だけはよくしゃべってたなぁと思う。

そのうち生活班とかホームクラスといった、生活の単位ができてきてみんなと仲良くなることができます。

逆に、生活班、ホームクラス、職種といった集まり以外の人たちと親しくなるには個人の努力が必要になります。
自分の場合はもう少しいろんな人と仲良くなれたんじゃないかなぁと思っている・・・

訓練3~4週間:集団生活の疲れ、体調不良に注意

訓練所での生活も2週間ほどすると、おおよそのサイクルが出来上がって、慣れが出てきます。

実はこの時期にけがをしたり体調を崩す人が増えるといわれています。
実際、少し風邪が流行ったり、体調不良で病院に行く人もいました。

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異文化適応のU字カーブ

心理的にも沈みやすいといわれていて、訓練所という異質な環境にメンタルの調整が利かなくなることもあります。
異文化適応のU字曲線をご存知でしょうか?

心理現象として言われているもので、この図は同期隊員のJ君が自主講座で説明してくれたものの自作手書きVerです(恥)
(J君は国際NGO団体で協力隊よりもシビアな環境の中、国際協力に従事していたプロでもあります((((;゚Д゚)))))

人が異文化で生活をする際の心の動きを現した図で、横軸が時間、縦軸が心の浮き沈みを示しています。
ピンクの丸がハネムーン期。すべてが目新しく、何をしても楽しい時期といわれています。

そして黄色で囲んでいるのがいわゆる「カルチャーショック」。これまでの自分と異なる生活空間に心が耐え切れなくなくなって沈んでしまう時期です。

このカルチャーショックは人によって発生する時期も、度合いも様々ですが、必ずだれにでも起きるといわれています。

訓練所生活に慣れ、それまで新しい刺激として新鮮に捉えていたものが心の負担になっていったりするのかもしれません。
自分の場合、このU字カーブは訓練の後半に来たと感じていますが、、、

自主講座を開いて充実感MAX

落ち込みますよって言った後になんやねんって感じ(笑)

5月31日に自主講座「世界を救う!森のレストラン」を友人2人と開講し、多くの訓練生に「虫を食べる人」ということで広く認識された日でもあります。。。
ang-john.hatenablog.com

ただ、満員御礼で実施できたこと、多くの人に昆虫食を理解してもらえたことが非常に楽しかったし充実感を感じることができました。

第二回の開催、できなくて本当に残念。申し訳ない。。。
本当はマゴット・パーティーと称して、自分たちで幼虫の採集と調理を行うプランを考えていたのだけれど。。。

訓練5~7週間:中間試験にピリピリムード

訓練の半ばには中間テストという大きな試験があります。
前半期での語学の学習到達度を計る試験。この試験の出来が悪いと週末の外出が認められなくなります。

ちょうど、2か月間の中で唯一土曜日半休がある直前なので、近くにキャンプへ行ったり、旅行したり、実家に帰ったりという予定を立てている人も多く、とにかく必死で勉強してる候補生ばかりでした。

僕らはというと、英語なのでそこまで不安はなかったものの、相変わらず大量の宿題が出ていたため、どの候補生よりも遅くまで教室にいたと思います(笑)

結果、英語履修者は無事、合格。

この中間試験では、フランス語やその他の希少言語といった初修言語の訓練生で、外出禁止になる人がいるようです。

時間の進み方が加速。訓練終了を感じ始める

中間試験後のお楽しみイベントを終えると、突然、時間の進み具合が早くなりました。

空き時間には新しいことよりも慣れ親しんだことをやり、勉強し、くだらないおしゃべりも多くなり、毎日が矢のように過ぎていきます。

平日頑張って、週末を全力で楽しむということに命を捧げます。人によっては休日も勉強してる人もいました。

訓練8週間~最後:最終試験とラストイベントの乱立

訓練も最後になると、最も大きな関門となるのが語学最終試験。ここで落ちれば、なんと派遣中止になります。

しかし、より一層勉強するというよりもひたすら宿題に取り組んだ感じ。だって、最終試験が終わった後ですら宿題をやってたほどですから。。

まぁ英語だったので、落ちるというのは余り考えてなかったんですけど(笑)

ただ、試験内容は中間の時よりもだいぶレベルが上がったように思います。
リスニングもなんか不安が残ったし、ライティングは時間が足りず、スピーキングはめちゃめちゃ焦り、思うように話ができませんでした。。。

ラスト自主講座。KTC祭

訓練の最後、7月1日には最後の自主講座KTC祭が開催され、集まったスタッフ、候補生みんなでイベントを楽しみました。

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DJのR氏。彼も3班!
大学の伝統を披露する人、特技を披露する人、笑わせる人、そして最後はみんなで踊って歌っての楽しい夜になりました。

この企画の中心も3班の班員で、やっぱすごいなぁ~と思いながら、自分はパシャパシャ写真を撮っておりました(笑)

涙の修了式(笑)

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70日間の訓練の最後を飾るのが修了式です。
入所時のサラッとした感じではなく、しっかりと時間をかけ、練習して行います。

国会議員や某有名大学の理事長や協力隊関係団体の方々など、多くの来賓の方々が来られます。

その時間なんと1時間半(笑)。
最後に、訓練生の代表として謝辞を読んだのは山菜採りでもお世話になったP氏。
前々から準備してるのは知ってたけど、あんな大作を用意してるとは思わなんだww

謝辞で泣かすんじゃねーよ(笑)

そのあとは別会場に移動して、壮行会。
語学の先生や地域実践でお世話になった駒ヶ根市の方々とも挨拶できる最後のチャンスです。

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写真が下手なだけで、めっちゃ盛り上がってるんですよ(笑)

生活班をお世話してくれた担当スタッフと写真撮ったり、離れ離れになる隊員たちと写真撮ったり、隊員の出し物があったりと涙と笑いの壮行会になります。

バスの時間は14時と厳しく決まっているので、名残惜しくても急いで準備してバスに乗り込みました。

でもバスの周りに集まるころにはみんな号泣。
その光景たるや、まるで戦地に赴く同志を見送るかのような雰囲気(笑)

自分もこのときに撮った写真は大泣きしていて見れたものじゃありません(笑)

ずばり、派遣前訓練の感想は…

想像以上にすんばらしかった!!

素晴らしかったです。

最初はそんな風になるなんて思わないと思います。見ず知らずの人がいきなり一緒に暮らして、ストレスしかないと思うかもしれません。

でも、社会生活、学生生活では出会えない人々、理解者に出会えます。バックグラウンドもバラバラ、年齢もバラバラ。でもやりたいことは同じ。悩みも同じ。

2019年度1次隊のメンバーは二本松も合わせておよそ300人。
JICAボランティアは草の根外交官とも呼ばれ、世界各国で顔の見える国際協力に従事します。

それぞれの活動を楽しみにしながら、このメンバーに恥じないよう、負けないよう、二年間頑張ろうと思うのでした。

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今後ともよろしくお願いします!

プロにはできない仕事がある。一候補生が見たJICA海外協力隊の意味

  • 「JICA海外協力隊ってただの素人でしょう?」
  • 「アマチュア集団が途上国に行って役に立つの?」
  • 「税金の無駄遣いでは?」

訓練所に来る前、たまに見たり聞いたりしたJICA海外協力隊、青年海外協力隊への疑問。

きっと候補生の誰もが経験しているし、誰よりも候補生本人が自問自答することだと思います。

上のような意見を持っている人に対して、アンチだとか批評家だとか言うつもりはありません。僕自身が考えていたことでもあるんですから。

むしろ、当事者として目を伏せたいその疑問と向き合わせてくれて、本当に有難かったなぁと心から思っています。


さて、これまで技術補完研修と2カ月近い訓練の日々を過ごし、この自問に自分なりの答えを見出せそうなので、少しメモをしときたいと思います。

あくまで僕の学んだこと、考えたことを整理しているだけなので、実際に経験されている人、関係者の方から見たら少し違うかもしれません。「現実は甘くねぇぞ」と言われたらそれまでです。。。汗

協力活動は大きな目的(国づくり)の小さな手段

途上国では、資金や人材の不足もしくは偏りによって、開発の波に乗れない地域や人々が数多く存在します。

そんなたくさんのコミュニティーを、数多くのボランティアが、多くの地域で支えることにより、その国がより良くなることを目指すのがJOCV、JICA海外協力隊流の国づくりの手法だと思います。

経済でいうなら薄利多売戦略というでしょうか。求めるものが利益なのか、国づくりなのかの違いです。

薄利多売だからこそ、協力隊員の数はできるだけ多く必要。

近年、JICA海外協力隊の応募者数が減っているということを事務局側が大変危惧しているのは、協力隊員が減る=国づくり効果の減少につながるからなんじゃないでしょうか。

プロではなく、アマが必要な理由

これについてはコスト面仕事内容の2つの理由があります。


まず、プロを派遣するには対価を払うのは当然です。協力隊の仕事は時にとんでもない僻地に送られるので、対価として僻地手当みたいなのもいるんじゃないでしょうか?

このように考えると、プロを派遣するには隊員数を減らすほかありません。前述の薄利多売、数による国づくりは不可能です。

対して、現在の協力隊員は必ずしもプロではなく、国際協力をしたいという志願者集団です。対価を求めて参加することはありません。

帰国後、手元に残るであろう200万弱の手当は対価ではないし、給料としてはあまりに少額です。

会社から、「二カ月研修した後に途上国で二年間働いてくれ。住居や食べ物は現地人と一緒。全給与支給は帰国後、200万な」って言われたら、会社辞めますよね(笑)

高い給料は住民理解の妨げになるかも

JICA海外ボランティアの協力姿勢は現地の人と同じ言葉を話し、同じものを食べ、同じ目線で課題を見つめ、協力して改善に向けた取り組みを実施することです。

協力隊員の住居が現地での平均的な(セキュリティー上、平均以上のことも多いけど)レベルだったり、僕ら大洋州隊員のように現地の家庭にホームステイをする理由は、できる限り現地の人と同じ目線でいられるようにするためのルール。

もちろん、日本人である僕らがたった二年で現地の人と同じ感覚になることは絶対無理ですが、日本とかけ離れた環境で生活することでそれを実現に近づけています。

もし、JICA海外協力隊がプロ集団であり、それ相応の給与をもらえているとしたら、その収入格差は価値観の違いや生活スタイルの違いとして、現地の人との壁を作ってしまうことになります。

途上国の平均収入は国によりますが、低いところでは年収2~3万にも満たないところも多くあります。

最終的に協力隊員がもらえる手当は現地の人の収入からすれば考えられない大金ですが、現地でもらえる生活資金が現地の平均に合わせて調節されているのは、収入格差が関係構築の妨げにならない工夫なんじゃないだろうか。

プロにはできない「専門外に取り組む姿勢」

技術補完研修中に学んだたとえ話に、すごく印象的なものがありました。

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ある途上国に、大きな空き地がある家があります。僕らはこの家主を支援したいと思っています。

もし、あなたが野菜栽培のプロフェッショナルなら家主に何をしてあげますか??

もし、あなたが酪農のプロフェッショナルなら、何をしてあげますか??

もし、あなたが野球のプロフェッショナルなら、何をしてあげますか??


単純に考えれば、野菜栽培のプロは庭に畑を作り、野菜の作り方を教えるでしょう。酪農のプロなら家畜を飼い、酪農のノウハウを教えます。野球のプロだったらグラウンド用に土地を借り、野球を教えるかもしれません。

これらはどれも家主のメリットです。でも、もしこの家庭がそのすべてを望んでなかったとしたら??

支援だと思って提供したものはすべてありがた迷惑だった、ということになります。

プロフェッショナルはその道のエキスパートである分、現地でできること、やらなければならないことに制限があるんです。

しかし、協力隊は違います。
現地の人が本当に求めているモノを理解し、持続可能な開発をするためであれば、自分の職種とは全く違うことをしてもいいのです。

というより、自分の職種と関係ないことでもしなければなりません。

もちろん、協力隊には野菜栽培隊員も、酪農隊員もいますし、彼らのスキルはプロレベルです。

しかし、協力隊として派遣される以上、現地で必要であれば、日本語を教えたり、算数の授業をやったりという可能性だってあるんです。

この柔軟さが協力隊の特徴であり、それに必要な知識を補完するネットワークが協力隊の強みでもあると思います。

効率のいい支援は効果的な支援ではない

草の根支援について、効率が悪いという考えもあるでしょう。確かに、めちゃくちゃ効率が悪いと思います。

でも、国際協力の歴史は効率と効果のトレードオフの歴史でもあります。

効率の良い支援をするために、これまで世界各国がODAの方法を試行錯誤してきました。

でも、途上国の偏ったルールや政治的腐敗により、それらの効率的支援は一部の人の私腹を肥やすことにしかならなかったのです。

効率のいい支援では、その恩恵を受けられないコミュニティがたくさんできます。

それを一つ一つサポートすることが草の根的な協力活動の意味ではないでしょうか。

結局は行ってみないとわからない

ここまで僕なりの協力隊への理解、必要性を並べてきましたが、結局は現地にいってみないとわかりません。

もしかしたら、日々の仕事や人間関係に疲れ果てて愚痴ばっかり言ってるかもしれないしww

でもそんなときに、この記事を見返すことで初心に返れたらいいなぁと思います。

訓練もあと2週間程度となりました。

楽しみなような、不安なような。。。

でもドキドキする。

そんな日々が続いております(笑)

【JICAボランティア流】途上国での安全対策と犯罪対応法

ノロウイルスによる隔離が5日目となりました。
たった70日しかない訓練のうち、5日間もの間この部屋にいなきゃならないのは、自業自得とはいえ非常に悔しいです。。。

あ~、普通に生活しているときは「あれも書こう」「これも書こう」とかブログネタを思いつくばかりだったのに、いざ時間ばかり残されるとなんにも浮かびません。

まさに記憶はナマモノ。その破片だけでも記録しておかないと、思い出すことができなくなってしまいますね。。。

さて、今日は少し前に訓練で行った安全対策について、少し細かく書いていければと思います。

海外での生活というよりは、旅行とか出張でも役に立つ程度の知識。

あくまで安全を第一に考えた場合の選択肢をご紹介します。

途上国に持ってくのはハードケース、ジッパー式はNG

でかい荷物を持たないバックパッカーには関係ないですが、旅行先に持っていくスーツケースって結構悩みますよね。

中でも多いのが、ソフトケースかハードケースか。ソフトは安くて軽量、でもちょっと中身が不安。ハードケースは安心だけど高くて重いし。。。

ですが、この問題も安全第一で考えるならハードケース一択です。
しかも、ジッパー式はNG。

ロック式ハードケースが最も安全な選択肢となります。

ソフトケースはもちろんジッパー式スーツケースは刃物で裂かれて中身を取り出されます。
裂かれなくとも、実はジッパー部分は普通のボールペンを差し込むだけで簡単に開いてしまうのです。。。

ホテルや空港施設、場合によっては空港職員による犯行も考えられるので、高価なものをもっていくときは必ずロック式ハードケースを利用しましょう。

鍵関連で付け加えると、ナンバー式ロックは基本外されると思った方がいいそうです。
日本とは異なり、現地にはその道のプロ(悪い方)がたくさんいる様子。。。

ホテルでの盗難被害

ホテルでの盗難は99%がホテル関係者です。
室内に置いてるから安心というのは日本人ルール。備え付けのセキュリティボックスも100%安全ではありません。(フロントなどにあるマスターキーで開いてしまいます)

ではどうするかというと、比較的効果のある予防策がワイヤーロック
長めのワイヤーロックで大きな荷物をつなぎ、ホテルの家具や柱に括り付けます。

窃盗犯は盗みに時間をかけることを嫌がるので、めんどくさいと思えば抑止力になるとのことでした。

また、貴重品は身に着けて保護し、現金などはホテルの荷物と自分の荷物、可能ならさらに腹巻や靴下などに分散させましょう。

路上犯罪(強盗、ひったくり等)について

海外に行く際、最も恐ろしいのがこの強盗やひったくりなど金銭目的の路上犯罪じゃないでしょうか。
これについては予防策と対応に分けて説明します。

路上犯罪の予防策

  1. 暗い道や人通りの少ない道を通らない
  2. 荷物は車道の反対側に持つ。羽織り物などで隠す。
  3. 街中でのイヤホンは絶対に禁止
  4. 正面からくる集団(カップルも)を警戒。またはUターン
  5. 街中で貴重品を出さない
  6. 財布の位置を知られないようにする

書いていくときりがないのですが、つまりは

  • 危険な場所や人には近づかない
  • 注意、警戒を怠らない
  • 貴重品の場所を知られない

この3点です。

特にイヤホンをしている人はネギをしょったカモ、というか網の上の焼肉。。。

絶対にやめましょう。

路上犯罪にあってしまったら

しかし、注意していても犯罪は向こうからやってきます。

犯罪に巻き込まれた際、JICAボランティアには鉄則があります。
それが無抵抗主義

誰であれ無抵抗です。柔道隊員だろうがボクシング隊員だろうが無抵抗です。

これは路上犯罪だけでなく、すべての暴力犯罪に共通しています。
犯人の精神状態は極度の興奮と緊張状態。要はめちゃくちゃビビってますので、抵抗したり驚かせたりするだけでも何が起こるかわかりません。

犯罪者本人の意思とも関係なく、引き金を引いたり、切り付けてくるのです。

無抵抗主義では、ゆっくり手を挙げ、ゆっくり財布の位置を示し、ゆっくり相手に渡します。
ゆっくりが基本。でも遅すぎると相手を刺激するので、指示に従い、犯人の求めているものを渡しましょう。

ちなみに、無抵抗主義で対応できないのは、テロリストによる襲撃、顔見知りや怨念による犯行、精神錯乱者の凶行です。
この場合は、逃げてください。何が何でも、逃げるのです。

途上国では移動にも注意

JICAボランティアは移動に関しても詳細なルールがあります。

任国における重大な怪我のほとんどが交通事故によるものであり、その中には移動手段を誤ったが故に発生する事案も多いとのこと。

移動に関するルールとしては

  • バス、タクシーの中では常に起きていること
  • ホテルで呼んだタクシーを使う
  • 乗合バス、バイクタクシーは利用しない
  • 乗客に細心の注意を払う
  • 人からもらったものを絶対に口にしない
  • シートベルトは必ずつける

細かく書けばこちらもキリがないです。

特に太字の部分は誤ると命の危機に直結します。
流しのタクシーは外国人を乗せる=金を取れるチャンスと考える運転手もいて、現にタクシーによる強盗や殺人の多くが流しのタクシーを利用したことによるものです。

「そんたなことない。流しのタクシー使ったけど問題なかったし、おっちゃんいい奴だった!」
わかります。自分もバックパッカーしてたら何度も経験します。

でも、そうでない人のタクシーに乗ったら最後、です。だから、JOCVとしては利用してはいけないのです。

バスの乗客についても、途上国の方々はとんでもないモノを連れてきます。

生きているニワトリやアヒルだったら可愛いモノ。もっとも危険なのはガソリン入りペットボトルを持っている乗客です。

途上国ではペットボトルやビンにガソリンを入れて売っているので、たまに持ったまま乗り込んでくるのです。
そしてその横でたばこも吸います。

もし引火したら、大火事です。大事故です。。。

というわけで、「バスにガソリンをもって乗っている人を見かけたら、どこであろうと降車しろ」というのが、JICAのルールです。

まだあるけどやっぱり疲れたのでここまでw

やっぱりね。数日間に分かれてる安全講習を一つの記事にまとめようなんて無理だわww

今となってはこの記事を読んでくれる人がいる自信がひとかけらもありません(笑)

いろいろ書きましたが、つまりは、

常に注意を怠らず、何が起こるか想像し続けろということなんだと思います。

ang-john.hatenablog.com


事実、事件に巻き込まれるのは、現地の生活に慣れた帰国直前の古株隊員であることが多いとのこと。


海外旅行にビビってるという人は、案外、海外生活の才能があると言えるのかもしれません。