アラサー協力隊員、パラオへ行く

アラサーだって挑戦したい!環境系大学院修了⇨法人営業⇨青年海外協力隊(予定)。平成元年生まれ。

駒ヶ根協力隊訓練所で昆虫食講座を開きました

青年海外協力隊の訓練所には、本当にありとあらゆる専門分野や経験をもっている候補生たちがあふれています。

そんな人達のスキルをより多くの候補生にシェアし、任国での活動や自分自身の経験を広げられるよう用意されているのが自主講座という機会。自分の特技ややりたいことを企画にして、講座を開くことができるんです。

今回、その自主講座制度を利用して、自分を含め3人の環境教育候補生で昆虫食講座「世界を救う!森のレストラン」を開講しました!

結果、約20名の協力隊・JICAボランティア候補生にお集まりいただき、大成功で終えることができました。今回はそのレポートをしていきます!


※昆虫の画像が出てきます※

昆虫食講座「世界を救う!森のレストラン」開講

本当は、なぜ昆虫食講座なんかやったのか~とか、昆虫食の何がいいの~とか、説明しようとしましたが、いつも通り膨大な記事になりそうだったので、それは別の記事に起こします。

というわけで、当日の様子を簡単な解説とともにどうぞ~~

自主講座「森のレストラン」のルール

その前に少しルール説明。

今回の講座の目的は「昆虫食の可能性と必要性の理解」のほかに、「異文化適応能力の向上」があります。

自分たちが派遣された任地で、現地の人が出してくれた料理や食材を美味しそうに食べる。それが任国の生活に溶け込む近道であり、協力隊のあるべき姿です。

たとえそれが虫であろうと、僕たちは現地の人と同じものを食べ、同じ生活をしなければなりません。

ということで、今回食べる虫の感想についてはポジティブな意見を書き留めることを条件としました。
ウソをつくのではなく、一つでもポジティブな点を見つけて書き留めてもらいます。

物事を受け止めるときの視線は非常に大切。何事もポジティブに受け取ろうとすることで、異文化への適応力が向上するのです。

森のレストラン、開店です!!

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開講!皆さんワクワクの人もいれば、おそるおそる来られた人もいたようです(笑)

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昆虫は世界中で食べられている
実食に入る前に少しだけ昆虫食のお勉強。M氏(虫嫌い)が世界ではどんな虫が、どうやって食べられているのかを解説します。

自分の任国の情報が出るとなかなかショック(笑)
パプアニューギニア派遣の人がいましたが、クワガタを生で食べるそうな。。。

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クリケットブラウニー
開講直後のアイスブレイクで出したブラウニー。
気分をほぐす意味で出しましたが、実はコオロギの粉末入り(笑)
M君の講義中に明らかにしたけど、「やっぱり」という声もちらほらww
でも、終了までには間食されていました。

実は偶然にも午前中の語学クラスが、好きな料理を作れる授業(もちろんすべて英語で)だったので、メンバーに協力してもらって作った(笑)

でもね、コオロギの粉末は魚粉に近い香りww
ブラウニー向けではないな(笑)

お好み焼きとか美味しいかも。

まずはべたなコオロギの素揚げから

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コオロギの素揚げ。塩コショウで召し上がれ

森のレストラン、開店~~

の一言で実食開始。一品目はコオロギの素揚げ。べた中のべたですが、食べたことがある人は少ないでしょう。
出てすぐに「あれ?美味しい。。。」という声が聞こえてきて、こちらもワクワクが止まりませんでしたw

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実食中は意見を聞いて回ります。

参加者から常に意見を引き出しながら進めるのも、大切なファシリテーションスキル。
これがなかなか難しいんですが。。。

インパクト強め、ジャイアンミルワーム

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茹でただけのミルワーム。プチっと弾けるナッツ風味
二品目はジャイアンミルワーム。正式にはツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫。
こちらは茹でた後で素揚げにしようと思ったのですが、なかなかのインパクトのため、茹でた状態を見てもらいました。このまま食べれると紹介するとほぼ全員が茹でミルワームにトライ(笑)

プチっとしてナッツのようなミルキーな風味が味わえました。すこし皮が固くて気になりますが、おいしいです。

「え、うまww」というコメント続出(笑)
さすがに見た目でもだえ苦しむ人もいたようですがw

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ミルワームの素揚げ。低温で揚げた方がいい。
残ったものを本来の素揚げにします。

ところが、ここで事件勃発。。。
油の温度が高すぎたのか、ミルワームたちが油の中で大爆発を起こしました。
ポップコーンが油の中で弾けてる状態。。。

慌てて鍋のフタで飛び散らないようにガードしましたが、おいしい中身が全部吹っ飛んでしまいました。。。
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ミルワーム揚げるときは低温でじっくりがよさそうです。

お刺身風でいこう。茹でハニーワーム

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茹でただけのハニーワーム。
これはなかなかのインパクト!
ハニーワーム、正式にはハチノスツヅリガ
ミツバチの巣に入り込み、ハチに育ててもらう変わった蛾の仲間です。養蜂家の間では厄介な害虫も食べるとおいしい虫の一つ。

茹でただけでぷにぷにした感じが、生理的拒否反応を加速させます。

でも、その味はあっさり。豆腐のような風味で醤油がよく合う!
今回は参加者の方から山形の美味しい醤油を分けていただきました。ありがたい。。。

たぶん、今回の一番人気昆虫でした(笑)

あなたは耐えられるか?デュビアの素揚げ

今回、僕らが最も注目していたのがこのデュビア。正式名称は「アルゼンチンモリゴキブリ」

爬虫類を買っている人にはおなじみですが、やはり一般人からするとゴキブリの印象は最悪です。。。。

そのため、最初に生きている状態の子たちも見てもらいました。

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生きてるデュビアを見てもらう

でもまぁ、そこは協力隊。恐れおののく人もいましたが、すぐに普段見かけるゴキブリとは違うことを発見します。
でまぁ、手に取ってみる人も出てきたりして。。。

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スタンプを超える笑顔(*^^*)

お見せできないのが悔しいくらい、満面の笑みを見せていただいたK子さん。実はコオロギラーメンも食べたことがある、僕らより昆虫食上級者(笑)

アルゼンチンモリゴキブリ、実食

いよいよ食べていただきます。

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デュビアの素揚げ
どーん

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どどーーん

味はエビの味噌を思わせる濃厚な風味

しかし、食べた人によっては臭みや苦みを感じた人もいました。
実はいろいろ訳あってデュビアだけは二週間近く僕の部屋で共同生活をさせており、その時にあげてたエサや直前に過密状態で強いストレスを与えてしまったが故に、刺激臭を出してしまったんじゃないかと思っています。

個人的に一番推していた食材だっただけに、残念。。。
試食した時はもっと美味しかったんだけどなぁ。。。

その他、会場の様子

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講座中はもちろん写真撮影OK!

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ワーク中。真剣にコメントを書いてくれています

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昆虫料理はシンプルイズベスト??
講座中の料理は後ろで自分がせっせと作っておりました(笑)

料理男子、どうですかね?
この料理作れても今はモテないやろな~~(笑)

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最後の〆はS氏のプレゼン。昆虫食の可能性に驚きの声続出

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S氏の用意したスライド。昆虫食はメリットが多い。デメリットはイメージ。

今回利用したプレゼン手法はKP法と呼ばれ、プロジェクターなど機材のない任地でも利用できます。
※紙芝居プレゼンテーションの略です。

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M氏の用意したスライド。カメムシ生食って。。。

最後はGCP法でみんなの意見を聞きました。(これはS君のとっさの判断だったと思われ。めちゃくちゃよかった!)
GCPはグー・チョキ・パーです(笑)

グーが昆虫食好きになった、チョキはまぁ食べれる、パーは昆虫食嫌い、というようにサインを決め、一斉に出してもらいました。

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GCP法で昆虫食への印象を聞く

結果、昆虫食好き!が18名、まぁ食べれるが4名の結果に!嫌いな人は0でした(笑)
ありがとう~~~

昆虫食講座で伝えたかった事

昆虫食というインパクトは十分でしたが、この講座をただの奇妙で珍しいキワモノのイベントで終わらせるのではなく、しっかりと意味のある体験の時間にしたいと考えていました。

  • 昆虫食が世界的にも珍しいモノではないこと
  • 食糧問題・環境問題双方にとって有益な手段であること
  • 昆虫食の可能性を感じてもらうこと
  • 美味しいと知ってもらうこと

こんな学びと心の壁を取り払って昆虫食を受け入れる体験をしてもらえたら最高だよね、と。昆虫食ど素人の3人で作り上げた講座でした。

そのために、虫の嫌いなM君虫は食べ物じゃないと苦悶するS君には多大な我慢と努力を強いる結果となりましたが、本当に感謝しております。

というかスライドの用意とか発表とかしたの全部この二人やし(笑)
おれ虫注文して料理しただけ(笑)

あと、山菜の記事でもお世話になったP君が講座中の写真を撮ってくれました。参加者なのにごめんよ~~
ありがとう!

当初から人が来なかったらどうしようと震えておりましたが、フタを開けてみれば大盛況。

楽しかった。勉強になったという声を聴けて本当にうれしいです。

第二弾、とか、、できたら、いいなぁ~(笑)

※参加者の人が作ってくれました!
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途上国に『安全』などない。身近なリスクを知っておこう。

あかん、最近1000字程度のブログ記事ですら、時間がかかります。
慣れてきたら10分程度で更新できるようになりたいものです。。

ブログ継続のため、短く、頻度を多く更新したいと思います。

さて、昨日今日と、途上国での安全管理に関する講習がありました。
講習では、途上国で生活するうえで知っておくべき犯罪やその予防策、対応方法、交通安全について学習します。

あまりリアリティのない話だからこそ、書き留めておきたいと思います。

事例から学べ!途上国の安全管理

当然ながら、途上国は日本と比べ物にならないほど危険がいっぱいです。病気・犯罪・交通事故。。。

途上国で活動するということは、それなりの危険を覚悟しないといけません。

でもね、『覚悟』では不十分、というかまるで無意味。まじで。。。

「リスクは身近なところに潜む」といいますが、どこにどんなリスクが潜んでいるかを知っておかなきゃいけません。

寝込みを襲われる。。。寝室にカギをかける理由

いくら比較的安全な地域に派遣されるJICAボランティアとて、それは他の途上国と比較してということであって、日本のように安全な場所とは全くもって違います。

残念なことに、JICA関係者でも年間複数件の強盗・空き巣被害が発生しています。。。

JICAの規定では、寝室というのは隊員を守るための最後の砦
敷地や建物内への侵入を防ぐ対策もありますが、最後は寝室に閉じこもり、助けが来るのを待てないといけないのです。



あるJICA専門家は自宅の寝室にカギをかけずに就寝したため、侵入してきた強盗に寝込みを襲われたそうな。。。
犯人は部屋に侵入したものの、金品の場所がわからず、専門員をたたき起こして場所を聞き出そうとしたのです。

このケースでは、寝室にカギをかけてさえいれば犯人と鉢合わせすることはなかったはずです。家への侵入は防げなくとも(このケースではガードマンの一人が共犯だったんだとか)、寝室への侵入を防いだり、助けを呼ぶことはできたはず。。。

特に女性は寝室のカギが必須です。強盗目的以外に、性犯罪などのリスクも高まります。性犯罪者にジェンダー問題など関係ありません。

寝室のカギはJICAの規定で必須条件です。もしついてなければ、現地のJICA事務所がつけてくれるか、大家さんがNGを出せば転居することになります。

街中でスマホは出さない。おかしいと思ったら逃げる

これも、現地に慣れた人間が被害に遭いやすい犯罪です。
「安全な地域だから」「近くに警備員がいるから」「周りに人がいるから」といって油断してしまえば、ただのカモです。

絶対に金目の物を街中で出してはいけません。ATMを探しているところもバレてはいけません。
(自分は一眼レフをもっていこうか、真剣に悩んでおります。。。)

リュックサックは背あて部分を表にして、体の前に抱えます。肩掛けバッグは、上からシャツを羽織ります。

スマホやひったくりの被害は年間数百件
ひったくりだって、転べば大けがのリスクがあります。後続車に轢かれて死の危険もあります。
拳銃強盗に撃たれれば終わりです。

正直、モノがとられるくらいなら屁でもありませんが、狙われないのが一番ですよね。

日本では普通。途上国では命とり

  • 毎日同じ道で帰る
  • イヤホンをして歩く
  • レストランでスマホをいじる
  • バス・タクシーでウトウトする
  • サンダルを履く

などなど、これらはすべて、途上国において命とりになる行動です。
必要になることはあっても、他人に見られないか、怪しい人はいないかを常に警戒しないといけません。

途上国では驚くことが本当に起こり得ます。
先日のスリランカ同時多発テロを踏まえ、講習ではテロに出くわした時の対処法として、ほふく前進を練習しました。

JICAボランティアが最もやってはいけないこと

JICA関係者だけではなく、国際協力に携わるすべての人がやってはいけないことがあります。
そしてそれは、絶対にやらなきゃいけないことでもあります。

なんだかわかるでしょうか??

それは、




  • 絶対に死んではいけない
  • 絶対に生きて帰ってくる

これです。当然ですけど、これが一番です。

JICAボランティアは日本のODA事業。その関係者を死なせるわけにはいかない。それもありますが、大事なのは赴任先の現地の人です。

もし、ボランティアが死ぬようなことがあれば、理由によってはその地域、その国自体から全ボランティアが退避させられるかもしれません。

そうなれば、それまで続いてきた支援や協力活動が途切れ、人々は持続可能な開発から取り残されることになります。

こんなこと言うのは元も子もないのですが、ボランティア活動がうまくいかなくても何の問題もありません。
でも絶対に、絶対に、死んではいけないのです。

パラオの犯罪率って??

ちょうどいい感じにまとまったので、これで終わりにしたかったのですが、最後に、パラオでの犯罪について一言。

途上国の中でも比較的安全な方にあたるパラオ。過去数年間では、空き巣程度の被害はあるようですが、事故や重大犯罪は起きていないようです。

パラオへのボランティア隊員が少ないことも影響しているのかもしれません。
リスクは同じと考え、気を引き締めて現地に臨もうと思います。

協力隊員に求められるのは『予知能力』です。

こんにちは。
駒ヶ根はけっこう雨多い。しかも今日はかなりの大雨です。

今日は先日駒ヶ根訓練所にお越しいただいた青年海外協力隊事務局長 山本氏の講演を聞いて思ったことを書き留めたいと思います。

協力隊員がやってはいけないこと

協力隊員は日本の代表として任国へ向かう公人です。そのため、訓練所でJICAとの誓約書を交わした瞬間から(本質的には合格通知をもらった時からですが)、様々な取り決めや公人として守るべきルールがあります。

JICAボランティアが守らなきゃいけないことや違反した場合の規則については、訓練所入所後にもらえるJICAボランティア・ハンドブックに細かく記載されています。

ハンドブックに明記されている禁止行為を簡単にまとめると以下のようになります。


  • 日本国および任国の法令違反および非行
  • JICAの内部規定違反
  • 公用旅券の紛失・毀損・不正利用
  • ハラスメント行為
  • 派遣期間中の布教・私利に関する活動
  • SNSの不適切利用
  • その他、コンプライアンス違反


などなど。。。全部書こうと思ったけど量が多いので割愛。。。

その中でも昨今話題になっているSNSの利用については、協力隊員ならではの注意点があり、しっかりと説明されました。

僕らは政治家と一緒

ズバリ言ってしまえば、こういうこと。

政治家って、ほんの些細な言い間違いや(正直)どうでもいい行為ですらニュースに取り上げられ、マスコミやネットで叩かれていますよね。課題意識や当事者として反論している人もいれば、利己的な理由や面白がってバッシングに参加する人もいるでしょう。

個人的には「もうええやろ」とか思ってしまうんですが、日本人の国民性や社会システム上、止められないんだと思います。


でも、JICAボランティアとなった今、これは他人ごとではありません。

SNSのルールを守っていても、その発言や写真、行為自体が多くの国民から非難される可能性があるなら、やめといたほうがいいよね。ということです。

とはいえ、隊員だって一個人であり、訓練中や赴任先での苦しい経験、楽しい時間をできる限りリアルに届けたいし、JICAとしてもブログやSNSでの情報発信を推奨しているわけで、、、

なにを、いつ、どのように発信・表現するのかというのは慎重に考えないといけません。難しいですね。。。

JICAボランティアには予知能力が必要

それでね(笑)
ずーっと話を聞いた結果、僕が思ったJICAボランティアに必要な能力というのが『予知能力』だったわけ(笑)

  • 危険を察知(セルフディフェンス
  • 公人としてのふるまい
  • ボランティアとしての想像力
  • 世界の未来を考える

これすべて、JICAボランティアに必要なことであり、同時に、将来起きることを予想する行為ですよね。

「夜に出歩くのは危ないかな~」とか
「これUPしたら炎上するかな~」とか
「この活動したらどんな変化や効果があるのかな~」とか
「この世界は将来どうなるんかな~」とか

(最後のめっちゃ抽象的だけどw)

そんなことを少しでも考えてから行動することが大事なんだなぁと感じた講義でした。