あんがーの樹

環境系大学院修了⇨法人営業⇨青年海外協力隊。平成元年生のアラサーが綴る。

駒ヶ根協力隊訓練所で昆虫食講座を開きました

青年海外協力隊の訓練所には、本当にありとあらゆる専門分野や経験をもっている候補生たちがあふれています。

そんな人達のスキルをより多くの候補生にシェアし、任国での活動や自分自身の経験を広げられるよう用意されているのが自主講座という機会。自分の特技ややりたいことを企画にして、講座を開くことができるんです。

今回、その自主講座制度を利用して、自分を含め3人の環境教育候補生で昆虫食講座「世界を救う!森のレストラン」を開講しました!

結果、約20名の協力隊・JICAボランティア候補生にお集まりいただき、大成功で終えることができました。今回はそのレポートをしていきます!


※昆虫の画像が出てきます※

昆虫食講座「世界を救う!森のレストラン」開講

本当は、なぜ昆虫食講座なんかやったのか~とか、昆虫食の何がいいの~とか、説明しようとしましたが、いつも通り膨大な記事になりそうだったので、それは別の記事に起こします。

というわけで、当日の様子を簡単な解説とともにどうぞ~~

自主講座「森のレストラン」のルール

その前に少しルール説明。

今回の講座の目的は「昆虫食の可能性と必要性の理解」のほかに、「異文化適応能力の向上」があります。

自分たちが派遣された任地で、現地の人が出してくれた料理や食材を美味しそうに食べる。それが任国の生活に溶け込む近道であり、協力隊のあるべき姿です。

たとえそれが虫であろうと、僕たちは現地の人と同じものを食べ、同じ生活をしなければなりません。

ということで、今回食べる虫の感想についてはポジティブな意見を書き留めることを条件としました。
ウソをつくのではなく、一つでもポジティブな点を見つけて書き留めてもらいます。

物事を受け止めるときの視線は非常に大切。何事もポジティブに受け取ろうとすることで、異文化への適応力が向上するのです。

森のレストラン、開店です!!

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開講!皆さんワクワクの人もいれば、おそるおそる来られた人もいたようです(笑)

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昆虫は世界中で食べられている
実食に入る前に少しだけ昆虫食のお勉強。M氏(虫嫌い)が世界ではどんな虫が、どうやって食べられているのかを解説します。

自分の任国の情報が出るとなかなかショック(笑)
パプアニューギニア派遣の人がいましたが、クワガタを生で食べるそうな。。。

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クリケットブラウニー
開講直後のアイスブレイクで出したブラウニー。
気分をほぐす意味で出しましたが、実はコオロギの粉末入り(笑)
M君の講義中に明らかにしたけど、「やっぱり」という声もちらほらww
でも、終了までには間食されていました。

実は偶然にも午前中の語学クラスが、好きな料理を作れる授業(もちろんすべて英語で)だったので、メンバーに協力してもらって作った(笑)

でもね、コオロギの粉末は魚粉に近い香りww
ブラウニー向けではないな(笑)

お好み焼きとか美味しいかも。

まずはべたなコオロギの素揚げから

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コオロギの素揚げ。塩コショウで召し上がれ

森のレストラン、開店~~

の一言で実食開始。一品目はコオロギの素揚げ。べた中のべたですが、食べたことがある人は少ないでしょう。
出てすぐに「あれ?美味しい。。。」という声が聞こえてきて、こちらもワクワクが止まりませんでしたw

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実食中は意見を聞いて回ります。

参加者から常に意見を引き出しながら進めるのも、大切なファシリテーションスキル。
これがなかなか難しいんですが。。。

インパクト強め、ジャイアンミルワーム

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茹でただけのミルワーム。プチっと弾けるナッツ風味
二品目はジャイアンミルワーム。正式にはツヤケシオオゴミムシダマシの幼虫。
こちらは茹でた後で素揚げにしようと思ったのですが、なかなかのインパクトのため、茹でた状態を見てもらいました。このまま食べれると紹介するとほぼ全員が茹でミルワームにトライ(笑)

プチっとしてナッツのようなミルキーな風味が味わえました。すこし皮が固くて気になりますが、おいしいです。

「え、うまww」というコメント続出(笑)
さすがに見た目でもだえ苦しむ人もいたようですがw

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ミルワームの素揚げ。低温で揚げた方がいい。
残ったものを本来の素揚げにします。

ところが、ここで事件勃発。。。
油の温度が高すぎたのか、ミルワームたちが油の中で大爆発を起こしました。
ポップコーンが油の中で弾けてる状態。。。

慌てて鍋のフタで飛び散らないようにガードしましたが、おいしい中身が全部吹っ飛んでしまいました。。。
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ミルワーム揚げるときは低温でじっくりがよさそうです。

お刺身風でいこう。茹でハニーワーム

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茹でただけのハニーワーム。
これはなかなかのインパクト!
ハニーワーム、正式にはハチノスツヅリガ
ミツバチの巣に入り込み、ハチに育ててもらう変わった蛾の仲間です。養蜂家の間では厄介な害虫も食べるとおいしい虫の一つ。

茹でただけでぷにぷにした感じが、生理的拒否反応を加速させます。

でも、その味はあっさり。豆腐のような風味で醤油がよく合う!
今回は参加者の方から山形の美味しい醤油を分けていただきました。ありがたい。。。

たぶん、今回の一番人気昆虫でした(笑)

あなたは耐えられるか?デュビアの素揚げ

今回、僕らが最も注目していたのがこのデュビア。正式名称は「アルゼンチンモリゴキブリ」

爬虫類を買っている人にはおなじみですが、やはり一般人からするとゴキブリの印象は最悪です。。。。

そのため、最初に生きている状態の子たちも見てもらいました。

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生きてるデュビアを見てもらう

でもまぁ、そこは協力隊。恐れおののく人もいましたが、すぐに普段見かけるゴキブリとは違うことを発見します。
でまぁ、手に取ってみる人も出てきたりして。。。

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スタンプを超える笑顔(*^^*)

お見せできないのが悔しいくらい、満面の笑みを見せていただいたK子さん。実はコオロギラーメンも食べたことがある、僕らより昆虫食上級者(笑)

アルゼンチンモリゴキブリ、実食

いよいよ食べていただきます。

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デュビアの素揚げ
どーん

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どどーーん

味はエビの味噌を思わせる濃厚な風味

しかし、食べた人によっては臭みや苦みを感じた人もいました。
実はいろいろ訳あってデュビアだけは二週間近く僕の部屋で共同生活をさせており、その時にあげてたエサや直前に過密状態で強いストレスを与えてしまったが故に、刺激臭を出してしまったんじゃないかと思っています。

個人的に一番推していた食材だっただけに、残念。。。
試食した時はもっと美味しかったんだけどなぁ。。。

その他、会場の様子

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講座中はもちろん写真撮影OK!

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ワーク中。真剣にコメントを書いてくれています

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昆虫料理はシンプルイズベスト??
講座中の料理は後ろで自分がせっせと作っておりました(笑)

料理男子、どうですかね?
この料理作れても今はモテないやろな~~(笑)

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最後の〆はS氏のプレゼン。昆虫食の可能性に驚きの声続出

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S氏の用意したスライド。昆虫食はメリットが多い。デメリットはイメージ。

今回利用したプレゼン手法はKP法と呼ばれ、プロジェクターなど機材のない任地でも利用できます。
※紙芝居プレゼンテーションの略です。

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M氏の用意したスライド。カメムシ生食って。。。

最後はGCP法でみんなの意見を聞きました。(これはS君のとっさの判断だったと思われ。めちゃくちゃよかった!)
GCPはグー・チョキ・パーです(笑)

グーが昆虫食好きになった、チョキはまぁ食べれる、パーは昆虫食嫌い、というようにサインを決め、一斉に出してもらいました。

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GCP法で昆虫食への印象を聞く

結果、昆虫食好き!が18名、まぁ食べれるが4名の結果に!嫌いな人は0でした(笑)
ありがとう~~~

昆虫食講座で伝えたかった事

昆虫食というインパクトは十分でしたが、この講座をただの奇妙で珍しいキワモノのイベントで終わらせるのではなく、しっかりと意味のある体験の時間にしたいと考えていました。

  • 昆虫食が世界的にも珍しいモノではないこと
  • 食糧問題・環境問題双方にとって有益な手段であること
  • 昆虫食の可能性を感じてもらうこと
  • 美味しいと知ってもらうこと

こんな学びと心の壁を取り払って昆虫食を受け入れる体験をしてもらえたら最高だよね、と。昆虫食ど素人の3人で作り上げた講座でした。

そのために、虫の嫌いなM君虫は食べ物じゃないと苦悶するS君には多大な我慢と努力を強いる結果となりましたが、本当に感謝しております。

というかスライドの用意とか発表とかしたの全部この二人やし(笑)
おれ虫注文して料理しただけ(笑)

あと、山菜の記事でもお世話になったP君が講座中の写真を撮ってくれました。参加者なのにごめんよ~~
ありがとう!

当初から人が来なかったらどうしようと震えておりましたが、フタを開けてみれば大盛況。

楽しかった。勉強になったという声を聴けて本当にうれしいです。

第二弾、とか、、できたら、いいなぁ~(笑)

※参加者の人が作ってくれました!
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途上国に『安全』などない。身近なリスクを知っておこう。

あかん、最近1000字程度のブログ記事ですら、時間がかかります。
慣れてきたら10分程度で更新できるようになりたいものです。。

ブログ継続のため、短く、頻度を多く更新したいと思います。

さて、昨日今日と、途上国での安全管理に関する講習がありました。
講習では、途上国で生活するうえで知っておくべき犯罪やその予防策、対応方法、交通安全について学習します。

あまりリアリティのない話だからこそ、書き留めておきたいと思います。

事例から学べ!途上国の安全管理

当然ながら、途上国は日本と比べ物にならないほど危険がいっぱいです。病気・犯罪・交通事故。。。

途上国で活動するということは、それなりの危険を覚悟しないといけません。

でもね、『覚悟』では不十分、というかまるで無意味。まじで。。。

「リスクは身近なところに潜む」といいますが、どこにどんなリスクが潜んでいるかを知っておかなきゃいけません。

寝込みを襲われる。。。寝室にカギをかける理由

いくら比較的安全な地域に派遣されるJICAボランティアとて、それは他の途上国と比較してということであって、日本のように安全な場所とは全くもって違います。

残念なことに、JICA関係者でも年間複数件の強盗・空き巣被害が発生しています。。。

JICAの規定では、寝室というのは隊員を守るための最後の砦
敷地や建物内への侵入を防ぐ対策もありますが、最後は寝室に閉じこもり、助けが来るのを待てないといけないのです。



あるJICA専門家は自宅の寝室にカギをかけずに就寝したため、侵入してきた強盗に寝込みを襲われたそうな。。。
犯人は部屋に侵入したものの、金品の場所がわからず、専門員をたたき起こして場所を聞き出そうとしたのです。

このケースでは、寝室にカギをかけてさえいれば犯人と鉢合わせすることはなかったはずです。家への侵入は防げなくとも(このケースではガードマンの一人が共犯だったんだとか)、寝室への侵入を防いだり、助けを呼ぶことはできたはず。。。

特に女性は寝室のカギが必須です。強盗目的以外に、性犯罪などのリスクも高まります。性犯罪者にジェンダー問題など関係ありません。

寝室のカギはJICAの規定で必須条件です。もしついてなければ、現地のJICA事務所がつけてくれるか、大家さんがNGを出せば転居することになります。

街中でスマホは出さない。おかしいと思ったら逃げる

これも、現地に慣れた人間が被害に遭いやすい犯罪です。
「安全な地域だから」「近くに警備員がいるから」「周りに人がいるから」といって油断してしまえば、ただのカモです。

絶対に金目の物を街中で出してはいけません。ATMを探しているところもバレてはいけません。
(自分は一眼レフをもっていこうか、真剣に悩んでおります。。。)

リュックサックは背あて部分を表にして、体の前に抱えます。肩掛けバッグは、上からシャツを羽織ります。

スマホやひったくりの被害は年間数百件
ひったくりだって、転べば大けがのリスクがあります。後続車に轢かれて死の危険もあります。
拳銃強盗に撃たれれば終わりです。

正直、モノがとられるくらいなら屁でもありませんが、狙われないのが一番ですよね。

日本では普通。途上国では命とり

  • 毎日同じ道で帰る
  • イヤホンをして歩く
  • レストランでスマホをいじる
  • バス・タクシーでウトウトする
  • サンダルを履く

などなど、これらはすべて、途上国において命とりになる行動です。
必要になることはあっても、他人に見られないか、怪しい人はいないかを常に警戒しないといけません。

途上国では驚くことが本当に起こり得ます。
先日のスリランカ同時多発テロを踏まえ、講習ではテロに出くわした時の対処法として、ほふく前進を練習しました。

JICAボランティアが最もやってはいけないこと

JICA関係者だけではなく、国際協力に携わるすべての人がやってはいけないことがあります。
そしてそれは、絶対にやらなきゃいけないことでもあります。

なんだかわかるでしょうか??

それは、




  • 絶対に死んではいけない
  • 絶対に生きて帰ってくる

これです。当然ですけど、これが一番です。

JICAボランティアは日本のODA事業。その関係者を死なせるわけにはいかない。それもありますが、大事なのは赴任先の現地の人です。

もし、ボランティアが死ぬようなことがあれば、理由によってはその地域、その国自体から全ボランティアが退避させられるかもしれません。

そうなれば、それまで続いてきた支援や協力活動が途切れ、人々は持続可能な開発から取り残されることになります。

こんなこと言うのは元も子もないのですが、ボランティア活動がうまくいかなくても何の問題もありません。
でも絶対に、絶対に、死んではいけないのです。

パラオの犯罪率って??

ちょうどいい感じにまとまったので、これで終わりにしたかったのですが、最後に、パラオでの犯罪について一言。

途上国の中でも比較的安全な方にあたるパラオ。過去数年間では、空き巣程度の被害はあるようですが、事故や重大犯罪は起きていないようです。

パラオへのボランティア隊員が少ないことも影響しているのかもしれません。
リスクは同じと考え、気を引き締めて現地に臨もうと思います。

協力隊員に求められるのは『予知能力』です。

こんにちは。
駒ヶ根はけっこう雨多い。しかも今日はかなりの大雨です。

今日は先日駒ヶ根訓練所にお越しいただいた青年海外協力隊事務局長 山本氏の講演を聞いて思ったことを書き留めたいと思います。

協力隊員がやってはいけないこと

協力隊員は日本の代表として任国へ向かう公人です。そのため、訓練所でJICAとの誓約書を交わした瞬間から(本質的には合格通知をもらった時からですが)、様々な取り決めや公人として守るべきルールがあります。

JICAボランティアが守らなきゃいけないことや違反した場合の規則については、訓練所入所後にもらえるJICAボランティア・ハンドブックに細かく記載されています。

ハンドブックに明記されている禁止行為を簡単にまとめると以下のようになります。


  • 日本国および任国の法令違反および非行
  • JICAの内部規定違反
  • 公用旅券の紛失・毀損・不正利用
  • ハラスメント行為
  • 派遣期間中の布教・私利に関する活動
  • SNSの不適切利用
  • その他、コンプライアンス違反


などなど。。。全部書こうと思ったけど量が多いので割愛。。。

その中でも昨今話題になっているSNSの利用については、協力隊員ならではの注意点があり、しっかりと説明されました。

僕らは政治家と一緒

ズバリ言ってしまえば、こういうこと。

政治家って、ほんの些細な言い間違いや(正直)どうでもいい行為ですらニュースに取り上げられ、マスコミやネットで叩かれていますよね。課題意識や当事者として反論している人もいれば、利己的な理由や面白がってバッシングに参加する人もいるでしょう。

個人的には「もうええやろ」とか思ってしまうんですが、日本人の国民性や社会システム上、止められないんだと思います。


でも、JICAボランティアとなった今、これは他人ごとではありません。

SNSのルールを守っていても、その発言や写真、行為自体が多くの国民から非難される可能性があるなら、やめといたほうがいいよね。ということです。

とはいえ、隊員だって一個人であり、訓練中や赴任先での苦しい経験、楽しい時間をできる限りリアルに届けたいし、JICAとしてもブログやSNSでの情報発信を推奨しているわけで、、、

なにを、いつ、どのように発信・表現するのかというのは慎重に考えないといけません。難しいですね。。。

JICAボランティアには予知能力が必要

それでね(笑)
ずーっと話を聞いた結果、僕が思ったJICAボランティアに必要な能力というのが『予知能力』だったわけ(笑)

  • 危険を察知(セルフディフェンス
  • 公人としてのふるまい
  • ボランティアとしての想像力
  • 世界の未来を考える

これすべて、JICAボランティアに必要なことであり、同時に、将来起きることを予想する行為ですよね。

「夜に出歩くのは危ないかな~」とか
「これUPしたら炎上するかな~」とか
「この活動したらどんな変化や効果があるのかな~」とか
「この世界は将来どうなるんかな~」とか

(最後のめっちゃ抽象的だけどw)

そんなことを少しでも考えてから行動することが大事なんだなぁと感じた講義でした。

長野の山菜を大満喫!!@夜間瀬

ブログのネタは溜まっております。溜まっておりますが、更新できておりません。

本当に毎日いろんなことが詰まっておりまして。。。
なぜこんなにも効率が悪いのか、頭が悪いのか、やることが多いのか、、、、


(あ、ツイッター始めたよ、という宣伝)

そんな一週間でしたが!今日は唯一のお休みを利用して、山菜採りに行ってきたのです!!!

目的地は夜間瀬、早朝5時半出発

今回は同じ環境教育隊員P氏についていって、山に詳しい方々に山菜採りを案内していただくという何とも贅沢なツアー。

なんでもP氏がネイチャーゲームの資格を取りに行った際お会いした方で、実はキノコに詳しいキノコマイスターなんだとか。

そんなキノコマイスターがいらっしゃるのは長野県は夜間瀬なる場所。なんと、同じ長野県のくせに駒ヶ根から4時間近くかかるんだとか。。。

どんなけ広いねん長野。北海道から来た自分でもびっくりやわ(笑)

というわけで朝5時30分、駒ヶ根訓練所にタクシーを呼んで出発です。

ちなみに、訓練生は朝5時半まで建物の外に出ることはできません。5時半前に正面玄関集合。開門時間をクラウチングスタートばりに待ち構えておりました。

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駒ヶ根インターから高速バスに乗り換え

タクシーで10分、そのあと高速バスで長野駅を目指します。
たった3週間の駒ヶ根生活ですが、すっかり体にしみこんでいたようで、長野駅がめちゃくちゃ都会に見えましたww

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長野駅。木製の作りがきれい

そして、長野電鉄に乗り換え。こちらはなんと、手動改札でした。駅員さんにハンコを押してもらって改札に入ります。この制度は北海道にも残ってなかったなぁ。
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ごとごと電車に揺られ、途中信州中野駅で乗り換え、さらにごとごと行くと夜間瀬駅に到着。この時点で10時。
他の皆さんは地元に住んでるので、僕たち待ちでした。すみません。。。
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着くなり巨大なキノコを見せてもらいました。

やべぇサイズ。。。この時期のキノコは少ないし、こんなサイズは見たことないんだそう。キノコマイスターでもわからないとは、、、なんとも奥の深い世界。。。

スキー場でワラビ採るよ!!

駅から車で少しいったところにスキー場があり、そこでワラビを採らせてくれるそう。え、スキー場でワラビ??と少し疑問でしたが、とりあえず1000円お支払いして入場。

と思いきや。。。。
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スキー場を車で駆け上がります(笑)
座席がなかった自分らは軽トラの荷台に乗せてもらい、スーパースリリングな逆滑降を体験できました(笑)
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だいぶ上まで遡り停車。ワラビ採りスタートです。

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ほい、ワラビ
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ワラビ、ワラビ、ワラビ
けっこうたくさん生えてます。
これでも少ない、というか若干遅いくらいなんだとか。

固いところは美味しくないので、柔らかいワラビの見分け方や取り方を教えてもらってもくもくと採っていきます。

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カナヘビを捕まえました

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見よ、これがTG-5の魅力!顕微鏡モード!

青い空、心地よい風、少し強いくらいの日差し。。もう、めちゃくちゃいい天気。

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皆様、真剣にワラビ摘みまくっております

空を飛んでるんかな?って気持ちになりました。

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長野の自然最高

少し場所を変えると、これまた大量のワラビ群生地帯。膝よりも高いワラビがワッサワッサしています。

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膝より高いワラビも
かなり大きいですが、これも美味しく食べられます。カサが開いてないヤツで、手で簡単にちぎれる部分は食べれるとのこと。

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クロモジ
スキー場のわきの森にはクロモジがたくさん生えてました。
いい香りがするので、高級料亭の爪楊枝によく使われています。

ワラビ採り終了!!エラ採り行くよ!!

ワラビ採りは1時間くらい?で終了。正直食べきれないくらい採れてたので大満足でした。

その後は下山、いったんトイレ休憩をはさんで達人おすすめのスポットに移動。
今度は地元で『エラ』と呼ばれる、ミヤマイラクサを採りに行きます。さっぱりした味とほのかな香りは達人もお気に入りなんだとか。

実は「エラ採るからゴム手袋用意しといて!」と言われてたのですが、この意味を後程痛感することになります。。。

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マジでナウシカ

向かったのは小さな沢沿いのスポット。エラをはじめ、ミズ(正式:ウワバミソウ)、モミジガサ、ハリギリなど、様々な山菜を教えてもらいました。(写真忘れてるぅぅぅぅううう)

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ミヤマイラクサ(通称:エラ)
コチラがその「エラ」。青じそのような葉っぱは捨ててしまい、茎のシャキシャキを楽しむんだとか。

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これがエラのトゲ。触れるとめちゃくちゃ痛い!!

ところがこのエラ、茎や葉に生えているトゲに結構な毒があるトゲを持っています。

火を通せば毒はなくなり、トゲも痛くないんですが、この時点ではゴム手袋なしでは触れません。。。

我々は手の甲が布地で丈の短い園芸用手袋をもっていったため、エラのトゲが手の甲やら手首やらに触れてチクチク、ズキズキと苦しみながら採集しました(笑)

でも、本当に美しい森ときれいな水が気持ちいい森でした。
P君はサンショウウオを見つけたそうで、自分も探したけど見つからず。。。

地元のお父さんによれば、『サンショウウオは珍味』とのこと。唐揚げやそのまま食べる人もいるんだとか。

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ハウチワカエデ。。。

あまりにキレイな森で、生えている木も特別な感じがしたんでしょう。「これオオイタヤメイゲツか!?」と写真を撮ったのですが、どうも普通のハウチワカエデでした(笑)

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ミヤマイラクサとモミジガサ
そんなこんなで山菜採りは終了。

モミジガサと合わせてこんなに採ることができました。

山菜狩り後の宴会、美味すぎて泣けた。。。

採り終わり!飲み行くよ~~ということで連れてっていただいたのは、ちょうど駅前の飲み屋さん。看板も小さく、地元の人しか知らない感じの雰囲気!!(これまた写真撮り忘れた。。。)

入ってすぐに目に飛び込んできた景色がコチラ。

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山菜尽くしコース!!!

やばい!大興奮や!!!

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根曲がりダケ、ウド、コシアブラの天ぷら
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コシアブラのおにぎり
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フキ味噌
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コゴミの醤油マヨネーズ
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コゴミパスタ
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馬刺し!馬刺し!!

そのほかにもすいとん鍋とか、ウドの煮びたし、漬物などなど、、、長野ならではの料理がこれでもかと並んでいました。

協力隊の訓練所では自由に調理はできないため、今回採った山菜はすべて実家に送ろうとしていた我々。

こんな風にして、プロの手で、しかもこんなにたくさん!!山菜食べれるなんて思ってもいなかった( ;∀;)

ありがとうございます
ありがとうございます
ありがとうございます

味はもちろんめちゃくちゃ美味しかったです。一つ一つ説明してたら朝になる。。。もう日付超えてるけど、、

ビール、日本酒をいただいて、ここでなんと初めてしっかり自己紹介(笑)

青年海外協力隊候補生として駒ヶ根で訓練中であることとか、任国のこととか、なんで志望したのかとか、どんな仕事をするんだとか、帰ってきたらどうするんだとか、、、本当にいろんなことを聞いていただけました!!

こういうことを話す機会をいただく度、自分たちがやろうとしていることの意味や、初心を思い出したり、よりはっきりさせてもらえる気がして本当にうれしいんです。。。

そして二年後、帰ってきたらまた一緒に山に入ること、今度はキノコ狩りに行くことを約束し、温かく送り出していただきました。

小さなきっかけでできた出会いが、2年後も続いたら素敵やぁんみたいなことを考えながら、20時半、駒ヶ根訓練所に到着。

最高にリフレッシュできた休日でした。
あしたからまたがんばろーーー!!

英語ができる人って○○が得意な人だって気づいた

こんばんみ。アンガーです。

今日はチームビルディングの授業で朝から一日野外に出て、体を動かしながらグループが仲良しに、仲良しグループがさらにチームになっていく過程を体感しました。

その授業もこれまためちゃくちゃ学びの多いものだったんですが、ものすごく体力を消耗する内容であり、寝る前30分の短い時間では書ききれないのでまた今度にします。。。。

疲れ切ってはいたものの、明日の課題である英語のスピーチやらプレゼンテーションやらの準備を17時くらいから始め、気づいたら22時半。

寝ぼけ眼の脳裏に、ふと、悟りのようなものが浮かんだのでブログに書き留めておきます(寝たい)。

僕らが英語を喋れないのは、「日本語がうますぎるから」だ!!

どうでしょう?意味わかってくれますかね??

われわれ日本人は物心ついた時から数十年、日本語という非常に表現豊か、かつ、あいまいさを良しとする特殊な言語をシャワーのように浴びて育ってきました。

当然ながら英語と比較すれば、そのボキャブラリーの数は雲泥、いや、地球と木星くらいの差があります(わかりにくい?)。まぁ、いくら十数年勉強してきたからって、数百時間程度の英語学習ではそのボキャブラリーの差を埋めることは不可能なわけ。

それなのに僕たち日本人は頭で思いついた日本語をそのまま英語にしようとする。でも、その日本語を意味する英単語は持っていない。だから、英語ができないってことになる。。。

マレー語がそこそこしゃべれる理由は単語を知らないからだ

初耳だったらすみません。が、僕はマレー語を話せます。少し。
片言だし、正しい話し方ではないけど、日常生活できる程度だし、普通の生活で僕以上にマレー語話せるっていう人はほとんど見ないので「話せる」ということにします(笑)

マレー語を学んだのは大学院生の時、研究でマレーシアにいき、現地のワーカーと話すのにマレー語が必要でした。特に授業を受けたわけではなく、英語-マレー語の辞書をもって、ワーカーとしゃべりながら覚えました(ワーカーはほとんど英語しゃべれません。。)

というわけで、僕のマレー語ボキャブラリーは日本語の比にならず、英語と比べても断然少ないわけです。なのになぜ、僕はマレー語を話せると感じるのか?

それは、簡単な単語に言い換える能力がついたからだと思います。もちろん、話せる人が周りにいないというのも一つですが。。

例えば、飛行機。
マレー語ではPesawat(プサワッ)ですが、その単語を知らないときは「Kapal terbang(カプール トゥルバン)」=空飛ぶ船と言ってました。

めちゃくちゃ少ないボキャブラリーだからこそ、シンプルな単語や言い方に変えて伝えるということをしてたんです。

英語では、なまじボキャブラリーがあったり、勉強しているから話せなきゃいけないみたいな思い込みがあって、日本語をシンプルにするという習慣がついていないんだなぁと感じました。

無意識に少しはしてたかもしれないけど、意識化というか、痛感できたのは今日だと思う。

結論、英語ができる人は日本語の言い換えが得意なのだ!!

ここまで引っ張ってしまいましたが、つまり、思いついた日本語をさらにシンプルに言い換えて英語にする、という練習が必要なんだと感じました。

僕はいま、わからない単語は必ず英英辞典で意味を確認することを習慣にしています。
わからない単語をずーっとたどっていくと、結構シンプルな表現で単語の説明がされていることも多いです。

この発想があれば自分でも説明できたのに!!というシーンに何度も遭遇します。

そのことにあまり気づいていなかったのは、英和辞書という便利ツールのせいかもしれないとさえ思います。今も使うけど。。

英和辞書で調べると、単語の意味を1対1で覚えてしまうからね。一つの日本語に対して、ほかの英語表現を思いつかなくなるんです。

もちろん、リスニングやスピーキングでは瞬発的な英語力が必要なので、日本語のシンプル化だけでは不十分だと思います。ボキャブラリーも増やさなきゃいけません。

でも、英語に対する強迫観念というか、恐ろしさからはいくらか解放された気がしました。。。

これからはシンプルな日本語表現や言い換えというのを意識して生活しよう。それが英語力にもつながるんだ、と、信じて生活していこうと思います。


いかーーーーん!!1時間たってるーーー!
こんな時間はやばーーーい!ねねんばーーーーーーーーー!!

協力隊員が受ける語学授業がお得過ぎる

海外協力隊員は現地の人と同じものを食べ、生活を共にし、現地の人と同じ視点をもって課題解決に取り組むことをモットーにしています。

知らない土地で知らない人と仲良くなり、その人たちの状況を理解したうえで最適な課題解決方法を探しましょうね、ということなんですが、このとき最初にして最大の障壁が”言語”です。

JICA海外協力隊応募の時は、中学高校生レベルの英語力があればトライすることができるんですが、任地にいって仕事をするためにはその程度ではもちろん不十分。しかも、協力隊に必要な言語は英語だけでなく、現地の人が使っている言葉を学ぶ必要があるんですね。

そのため、派遣国に合わせてスペイン語やフランス語、アラビア語、場合によってはウズベク語やヒンディー語などの希少言語を学ぶ人のもいます。しかも大勢。。。


しかし、そこは天下のJICA。今回はJICA海外協力隊候補生が受講する語学講座について、入所2週間で感じたことを書いていきます。

英語のクラスはとにかく実践重視

言語のクラスは、入所後にクラス分けテストを受け、それぞれのレベルに合わせてクラス編成が行われます。英語以外の言語も、事前にEラーニングなどで勉強しているため、各々の言語でテストがあります。

パラオを含む大洋州は訓練言語が英語なので、自分も訓練所では英語しか勉強しません。

自分はどうも中レベル、または上の下くらいのクラスにいるようなんですが、教室内で使っていいのは英語のみです。
「あ~これ英語でなんて言うかわかんないなぁ~~。説明もできないなぁ~~」ってとき、「In Japanese, it is said ○○(日本語)」みたいな逃げ方は基本的にできませんww
それを使うと「Hey, don't use Japanese!」ってなります。

初級クラスでも訓練開始2週目にはクラス内が完全英語化するようで、訓練が進むにつれ、その英語ゾーンが広がっていく予定です。教室⇒廊下⇒訓練棟⇒食堂みたいな感じで。

JICAのテキストもありますが、先生独自のプリントや資料を使って授業が進みます。
基本的にはこれはこういう意味、こんな時はこう言う、もっとこう言ったほうがいい、みたいなことを英語で言われ、自分たちでディスカッションして、さらに修正されるという流れ。

さらに、テクニカルクラスと呼ばれる職種に合わせた英語授業があり、それぞれの専門に関連するトピックスやワードを実際に使うことで現地での活動をよりスムーズにできるようカリキュラムが組まれています。

さらに最上級レベルのクラスはただただおしゃべり。ずっと英語でおしゃべりだそうです。

英語以外の言語は「楽しむ」×「詰め込む」方式

さすがにほぼ未経験者に対して「ウズベク語以外しゃべっちゃいけません」なんてことにはならないようで、英語以外のクラスは割と丁寧に進んでいくようです。

丁寧と言ってもたまに日本語が混じるというだけで、一回の授業で学ぶ情報量たるや、我々英語学習者には想像できないレベルなのだとか。。。
事前に学習してきた隊員も、何もわからない。。。といって嘆いていました。

クラスによっては歌を歌ったり、いろいろと工夫して楽しめる学習方法をとっています。これらの言語クラスでは結束力が高まり、どんどん仲良くなっていくのを肌で感じる(笑)

しかし、英語以外の言語については、2カ月の訓練で普通に話せるレベルにはなりません。JICAもそれを認めていて、必ずしも話せるようになることが前提ではなく、現地でも継続的に学び続けるための準備とされています。

ただ、成績が悪ければ、訓練中止からの退所もありえるので、訓練生たちは血眼で勉強しております。

宿題やばい、課題やばい、仕事多い、遊んでる時間ない

協力隊の訓練所といえば、青春の再来!異性との出会い、恋愛、楽しいこといっぱいだぁ~~と思ってるあなたには申し訳ないですが、訓練所では基本暇な時間はありません

(このブログも頑張って隙間時間で書いております。。。どうか、どうか温かい目で応援していただきたい。。。。)

まず語学の授業では宿題が出ます。たっぷり出ます。
確認されるかどうかはクラスによりますが、理解している前提で授業が進むので宿題やらなければどんどん置いてかれます。

そのため、入所後に盛り上がっていた夜の体育イベントなどからは、一気に人がいなくなりました(笑)

また、語学学習以外でのレポートや課外授業、生活するうえでの係や当番の仕事があり、とっても忙しいです。

でも、この授業受けれるのってめちゃくちゃ恵まれている

忙しいし、生活のすべてを訓練に持ってかれますが、この生活ができる協力隊員は鼻血が出るほど恵まれていると思います。

  • 英会話スクールに通えば、週1回や2回の授業で月何万円取られるでしょうか?
  • それが希少言語だったら、そもそも勉強できる機会が日本にあるでしょうか??
  • そして勉強に集中できる環境が、日本社会のどこにあるんでしょうか???

このクソ忙しい生活自体が、めちゃくちゃ価値のある時間で、今後の人生において非常に重要な学習だと思います。
これが受けられるってだけで、応募の1年間と派遣の2年間をかける意味が十分にあるくらい。。。だと思う。

もちろん、それ以外に志すものや適性がなければ候補生になることは難しいかもしれませんが、協力隊というのはそれだけ個人にとっても有益なことだなぁとつくづく感じる今日この頃でした。

さて、宿題に戻るかな。。。

駒ヶ根訓練所の自然やら街並みやら

駒ヶ根訓練所生活6日目。

なんか既に集団生活の疲れが出ているのか、あまり眠れなくなってきました。。。 
生活自体は楽しいんだけどね(笑)語学とかワークとか、普段使わない部分の脳みそをフル活用して、かつ刺激の多い体験型学習もあるから、頭がオーバーヒートしてるっぽい。

さて、今日はそんな毎日を癒してくれる駒ヶ根の自然たちを公開いたします。

訓練所を囲む針葉樹たち

駒ヶ根訓練所の周りは針葉樹の森に囲まれています。

まずは訓練所の出入り口付近の木をいくつかご紹介。
全体像を映したところで他の木との違いなんて分からないので、葉のアップを淡々と載せていきます。

ヒノキ
ヒノキ

いわずもがな、ヒノキです。特徴は葉の裏の気候が白くY字にになって見えるところ。花粉パーティーのメインツリーでもあります。
木材としても人気で、よく植えられていますが、乾いた土地を好むので大抵は山の尾根など、川から遠くて水捌けのいい場所に見られますね。

サワラ
サワラ
こちら、ヒノキによくた木でサワラといいます。特徴はやっぱり気孔で、YではなくXの形をしていること。

スギの葉
スギ
こちらは皆さんご存じ、「杉」です。ヒノキと違い、水分が大好きで川に近く、湿っぽいところに生息します。でも駒ヶ根訓練所の周りでは、杉もヒノキも混在しているようです。

モミの葉
モミ
コチラはモミの木。クリスマスツリーの木で有名ですね。ひょっとしてウラジロモミかもしれませんが、細かいところは置いときましょう。。。

アブラムシから蜜をもらうムネアカオオアリ
アブラムシから蜜をもらうムネアカオオアリ
アブラムシから蜜をもらうムネアカオオアリ
アブラムシから蜜をもらうムネアカオオアリ2
こちらはモミの木で見つけた、アリとアブラムシの共生の様子。

アリはアブラムシが他の虫に食べられないよう、彼らを守ってあげる代わりに、アブラムシが出す蜜をもらっています。自然てすごいな~~

このアリ、胸が赤くて大きなアリだなぁと思って調べてみたら、その名もムネアカオオアリ。そのまんまでした(笑)


ぱっと見回した時の針葉樹はこのくらい。広葉樹もありますが、まだ葉っぱも小さくて同定に自信ないので載せませんww

駒ヶ根訓練所周辺の景色とか

日曜のお休みは訓練所周辺を散歩してきました。

訓練所から出たとこ。

訓練所周辺の風景
少し歩くとのどかな光景が広がり、ちょうど梅?八重桜??が白や赤にキレイに咲いていました。この木は駒ヶ根にたくさん生えてるみたい。

アルプスが見える
駒ヶ根市は周辺を高い山に囲まれ、どこ観ても美しいアルプスを見ることができます。


今の時期、たくさん咲いてるみたいだけど、名前がわからない。。。


今年は駒ヶ根訓練所ができてちょうど40周年の年。
長い年月をかけて協力隊が地域に根付いてきたことがわかる街頭表示でした。ここで変なことをして、これまで築いてきた信用を失うわけにはいきません。。。

駒ヶ根訓練所から歩いて15分くらいのところにあるローソン
歩いて15分くらいのところにあるローソン

小鳥(名前は後で調べる。。。)
しばらく歩いてから300mmの望遠レンズに交換。あまり慣れてなかったので上手に撮れんかったけど、なかなか近くで撮れた一枚。


風情があって、お気に入りの写真になりました。

ヤマザクラ
だいぶ葉桜になってるけど、ヤマザクラも残っています。

モミジイチゴの花
モミジイチゴもきれいに咲いてます。こんなかわいい花咲くんだ。。。


森の向こうの緑が映えるよう、ちょっと加工した(笑)
RAW編集うまくできるようになりたい。。。

猛禽類が飛ぶ

棚田??

レンゲ

最後はマクロ端で撮ったレンゲ。300mmレンズのマクロ側初めて使った!

週休1日、僕らの研修はまだまだ続く

研修が始まってまだ1週間も経っていません。

毎日が刺激の連続。世間の10連休などここではまるで関係ないのですが(いま友達からタイ料理の写真きた。。。)、一生のうちで今しかできない経験が詰まりまくっています。

明日も起床5時半です!寝るぞ!!

訓練所入所後と今年から変わったことなど

ブログってなんでこう、ちょうどよくまとまらないのでしょうか?

きっと僕の頭の中がとっ散らかっているからなのでしょう。脳内の整理整頓に役立つ本があったら教えてください。なんならAmazonで送ってください。

 

さて、ここでは入所後のオリエンテーションと訓練所での運動について書こうと思います。(さっき書きすぎた文章がもったいなかった)

2日間続く、オリエンテーション地獄

大げさですね。JICA、JOCA関係者の皆様、すみません。

 

入所後はいろいろな説明、案内が延々と続きます。訓練所についた初日、僕たちはJICAと交わす契約書でもって初めてJICA海外協力隊候補生として公人の立場になり、JICAとの取り決めに法的な拘束力も生まれます。

 

とはいえ、それまで私人としての自由を楽しんできた若造たちが、突然公人としての務めを果たせるわけではありません。

 

というわけで、生活面や学習面など公人としてあるべき態度を細かく説明されるわけです。決して厳しくないですが、非常に細かいルールをもれなく守るのには結構神経を使う。。。

途上国にいく準備を兼ねているため、通常の生活では考えられない規則もたくさんあるんですね~~

 

食事の時間、服装、就寝時間、起床、朝の点呼、外出ルールなど、項目を挙げると刑務所みたいww

 

僕のような人間の意識を変えるのって大変だから、なのでしょう。スタッフさんのしゃべりも少しキツめ。高校の指導教官を思い出さずにはいられませんでした。。。

 

でもね、途上国で、協力隊員はお客様ではありません。その国や地域、所属団体のルールに適応し、約束を守らないと、仲間として認められないどころか、命の危険だってあり得ます。

 

「社会人の皆さん、協力隊に入ってラクになると思ってはいけません。より厳しくなると思ってください。」とスタッフさん。

 

そりゃそうだ、と思った瞬間、書類すらまともに出せていない自分が恥ずかしくなるのでした(笑)

 

ang-john.hatenablog.com

 

そのほかに今後の予定や授業の流れ、証明写真や自己紹介などいろんな説明が2日間続きます。

技術補完研修の授業と違って事務的なものが多く、真剣に聞いてるつもりでもzzzzzzzとの闘い不可避。

 

ミンティアハードで耐えましょう。蓋ができない缶コーヒーはご法度です。

 

おしりめっちゃ痛いので、痔持ちの方は入所前に何としても治してくることをお勧めします。

訓練所、朝の運動は各自自由になったらしい

訓練中は体力維持と健康のため、6時からラジオ体操とランニングがあるもの、と思って準備してきましたが、どうも2019年度1次隊からそのルールはなくなったそうです。

 

5時半から食事までは自由時間になり、寝たい人は寝てていいし、走りたい人は走ってます。僕は元来運動嫌いですが、派遣国のパラオ生活習慣病パラダイスでもあるので、今のうちから動いとこうと走ってます。2キロくらいね(笑)

 

あと、体力維持テストもなくなり、この2か月終わったあとの体形が人によってだいぶ変わりそう。。。

 

訓練所にはちょっとした筋トレマシーンとランニングマシーンがあったり、体育館でバスケとかバレーとか始まったりして体を動かす機会は多いです。自分は体育の成績万年2のでくの坊ですが、みんな優しいので楽しく混ぜてもらいました。

 

いまも多くの候補生が体育館で汗を流しています。

僕はもう駒ヶ根を歩き回ってヘトヘトなんで、今日はお休み。

 

明日の授業に備えねばッッ 

 

~提出書類は絶対期日までに出せ~派遣前訓練開始@駒ヶ根

JICA駒ヶ根訓練所


ついに4月25日木曜から、長野県の駒ヶ根訓練所で2か月間の合宿が始まりました。

 

「派遣前訓練」なんて読むか知ってます??

僕はずっと「はけんまえくんれん」だと思ってました。でも正しくは「はけん“ぜん”くんれん」だそうです。音読み縛りなんです。お気を付けください。

 

今日は4日目の日曜日、初めての休日です。

世間は10連休に沸いてるらしいですが、訓練中は日曜以外、毎日課業が詰まってるのでまるで関係ございません。

知り合いの皆様には、SNSにあまり楽しそうな写真(特に海外とか、青い海とか)をUPしないようお願いしたいものです。。。

 

まぁいいか、派遣されたらめちゃめちゃ楽しそうな写真アップしまくってやる。こちとら常夏のパラオじゃいww

 

訓練所の印象ですが、正直思ったほどめっちゃ田舎でもなかったです。コンビニも歩いて2分くらいのところにあるし、街に出るバスもあるし、タクシーで1500円くらいのところに飲み屋とかあるし、、、

 

田舎育ちだからか、この程度なら実家とそれほど変わらないと思うの。。。

むしろコンビニについてはめちゃめちゃ便利。

協力隊合格後の提出書類は必ず期日までに出しなさい

はい、絶対に期日までに出した方がいいと後悔した話です。

 

入所に必要な事前提出書類はすべてJICAのホームページに記載され、合格者は個人で確認し、期日通りに提出することになっています。

 

自分はその提出書類のほぼすべてを見落としていて、事務局からの督促連絡でその存在をしり、遅れて提出しました。。。

 

焦ったものの、たぶん3日くらいで出せるものは提出できたので、すっかり安心したんですけどね。

書類遅延者は玄関入ってすぐ、別室に案内される

自分が書類を出し遅れたことなど、すっかり忘れて訓練所に到着。

名簿の名前を確認し、スタッフさんに無事到着したことを伝えます。

すると、、、

 

「部屋に行く前に、あちらの部屋に行ってください」との指示が。

 

今となっては自分の能天気さに恥ずかしい気持ちでいっぱいなのですが、最初は「ひょっとしてなんか重要な役割でもいただくんじゃないだろうか。。。」とかうぬぼれたことを考えておりました。

 

もちろん違っていて、書類が遅れた件について、スタッフさんからお話しがあったわけです。。。

 

なにを言われたかについてはさておいて、、、今後このようなことの無いよう、しっかり対策を考え、説明し、反省したうえで自分の部屋に移動。

 

スタートを見事に踏み外し、僕の二カ月が始まりました。

ダメ人間アンガー、班長になる

そんな私ですが、頑張ってこの訓練を乗り切っていきたいと思います。

 

いまは候補生の生活単位である、生活班という20人くらいの班で、班長もやらせてもらっています。

 

入所初日、最初のミーティングで班長を決めます。

その時同席していたスタッフさんからは班長にはぜひとも!責任感とリーダーシップに溢れた人に立候補して貰いたいですね!!」と言われておりました。

 

偶然、自分が別室に呼ばれた時と同じスタッフさんだったのですが、僕が班長になってしまった時の不安そうな顔が忘れられません。

 

立候補したものの、元は隣にいた別の候補生にそそのかされて手を挙げただけなので、不安な気持ちは僕にもありました(笑)

 

はい、おだてられたら木にでも登るブタでございます。

でも木に登れるブタってすごくね??

 

うん、よくわからんけど、みんなにおだててもらいながら、二カ月頑張ってこうと思います(笑)

【技術補完研修】衝撃的に深刻。。。海洋ゴミの話

こんにちは。アンガーです。

技術補完研修4日目、座学がめちゃくちゃ苦手と痛感しております。

 

今日はアンガー史上、近年稀にみるほど衝撃が走った一日でした。

その要因は、表題の通り、『海のゴミ』です。

 

正直、こんなに深刻だとは思わなかった。そして、日本がこんなに遅れているとも想像してなかった。。

 

2050年、母なる海はプラゴミの海に

いま、世界の海には1億5000万トンのプラスチックゴミが存在しています!やばいです!!みんなゴミを捨てないでください!!!

 

 

と言っても中々ピンと来ませんよね。

 

海は広いし、大きいし、世界にはきれいな海がまだまだたくさんあります。3連休があれば沖縄、夏休みにハワイ、南の島に行けばいつでも汚れない大自然を堪能できる、と思うかもしれません。

 

でもね。

 

 

三十年後、海のゴミの量は全世界の海に生息する魚よりも多くなると言われているんです。しかも重量ベースで。

 

これはやばくないですか??本当に。

 

だって、イワシ一匹とコンビニのビニール袋を想像してください。ビニール袋はイワシよりもめちゃくちゃ軽いですよね??その軽いビニール袋をイワシと同じ重さ分集めるってなったら結構な枚数が必要で、それが全世界の魚の量よりも多くなるとしたら、、、、プラスチックごみで埋め尽くされた30年後の海を想像してしまい、背筋が凍る思いがしました。。。

海鳥たちの食べ物は魚とプラスチック

ショッキングな話はまだ続きます。

 

優雅に飛ぶ海鳥たち。「あいつらは幸せそうだなぁ」なんて、都会で働く社会人は思ったことがあるでしょう。

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しかし、彼らも人間の出したプラスチックゴミの被害者なのです。

 

ある研究者が海鳥の死骸を解剖し、中身を調査したところすべての海鳥の胃の中からプラスチック片が発見されました。調査では漁網に絡まるなど、事故死した個体も含まれているため、すべての個体がプラスチックが原因で死亡したわけではありません。

にもかかわらず、すべての個体からプラスチックが発見されるのです。そのため、人によっては99.9%の海鳥がプラスチックを誤飲していると言う意見もあります。

海鳥が飲み込んだプラスチック片

解剖した海鳥から発見されたプラスチック片

プラスチック問題に対する日本の対応は遅れている

まだまだショッキングな話はあったのですが、ここから日本でのプラスチック問題への取り組みについて考えたいと思います。

日本ではまだまだ大量生産大量消費の考え方が主流。エコを売りにしているいろはすなどのペットボトルは、強度を保てる限界の薄さで作られており、使ってすぐに捨てることが前提にされています。

 

一方で、ヨーロッパなどではプラスチック容器は分厚く頑丈に作られ、何度も繰り返しリユースする前提で作られています。

 

「日本だってプラスチックのリサイクル頑張ってるじゃないか!リサイクル率70%もあるんだぞ!」と思った方もいるでしょう。しかし、日本のプラスチックリサイクルはそのほとんどがサーマルリサイクル。つまり、「燃やして電力作ったりしてるから、エネルギーのリサイクルだよね!」というわけです。

 

これでは永遠にプラスチック製品を作り続ける必要があり、ごみの減量にはまるで役に立たないのです。。。

 

また、2018年6月に開催されたG7シャルルボワ・サミットで提案された国際プラスチック憲章。プラスチックごみの問題を世界各国でなんとかしよう!というこの憲章に日本とアメリカは署名していません。

 

地球規模の危機的状況を目の前にして、私たちは世界に発信したのです。

「海やら自然やらよりもお金の方が大事だからさ。おれらプラスチック作るし、捨て続けるわ」というメッセージを。。。

 

いや、まぁ確かに少し誇張してしまいましたが、そのくらいの認識でもいいんじゃないかと思います。

プラゴミ問題に対して、僕たちにできることは何だろう??

政府の対応を話題にすると、全部国のせいだ、みたいな話で終わってしまう主張も多いですよね。でも、自分はそれに反対です。

 

国は国、個人は個人。僕らに何ができるのかを考えました。

何があろうとポイ捨てはしない。ゴミ箱に入れる。

普通のことですが、一番大切なことです。ゴミの収集処理システムが発展している日本では、ごみ箱に入ったゴミが自然界に流出してしまうリスクは非常に低いはずなんです。(東京は埋め立てちゃうみたいだけど。。。)

 

現代社会に生きている以上、プラスチックを使わないのは不可能です。だったらせめて、絶対にゴミ箱に捨てるという当たり前のことを当たり前に、確実にできるようにしたらいいんです。

特にアウトドアレジャーを楽しむとき、出したゴミはきちんと処分できるようにしましょう。

マイボトルを持とう

プラスチックカップ、ペットボトルは確かに便利。でも環境負荷の高い産物の一つです。のどを潤すだけ、コーヒーを飲むだけなら、マイボトルやタンブラーを持てばいい。

僕は仕事中しかマイボトルも使ってなかったけど、これ以降、マイボトルで飲み物を持ち歩いています。

 

経済的にもオススメだし、おしゃれでいいじゃない(笑)

戦っている人達を応援しよう

日本には長い間海洋ゴミについて活動をしてきたNGO団体があります。今回の授業も、一般社団法人JEANの小島さんより、講義を行っていただきました。

JEANのような環境NGOは海外にもあるのですが、日本はこのような環境保護団体への公的な資金援助は一切なく、海外のNGOに同情されてしまうほどだそうです。

このような団体があることを知り、その活動を応援することで、環境保護活動に参加することにもなるのではないでしょうか。

プラスチックは永遠に。。。。

ほぼ間違っている表現ですが許してください(笑)

プラスチックは非常に安定性が高く、自然界で分解されるには400年以上かかると言われています。分解者や光の影響が少ない海中ではもっともっと長い時間、残り続けます。

 

プラスチックが製品化されてから100数十年、これまで作られたプラスチック製品のほとんどが自然界に放置されているのが現状です。

 

この事実を知り、どう行動するか、です。